2002年9月10日〜9月16日
「この日しかない」日程でオーストラリアにいってきた。
その4 中華料理をほめごろし
その夜の夕食は安くて美味しいベトナム料理になるはずだった。しかし木曜日の夜だというのに待ち時間も不明という人気ぶり。
あっさりあきらめて、中華にすることになった。
オーストラリアに4年もいるのに高級中華の経験なしというSAKKOさんの案内でいつもの飲茶屋さんとは一味違った店にはいってみることにした。
えっ?「日本語のメニューもございます。」って?確かに私らは日本人よ。
前菜、スープ、メイン、フルーツ しめて19ドルぐらいのコースと33ドルのコース。ここは奮発して「33ドル プリーズ!」
といっても日本でいえば3000円ぐらいやないの。「たいしたことないない!」心配するSAKKOさんをなだめる。
プライドのたかそうな中国人の支配人がやってきた。「このテーブルではせまいので隣のテーブルへ移ってくれ」という。けっこうすいているこの店。だんだん不安になってきた。33ドルとかいいながら、実は一品33ドルなんてことになるのでは。。
まず北京ダックがまるごとやってきた。
中国服のおねえさんがちゃっちゃっときりわけてくれる。「これ高いんよ。一切れか二切れだけなんよ」「ふ〜ん」とSAKKOさん。
しかしその北京ダックは私達専属だった。
次はなんかのレタスなんちゃら。
つぎは肉。のはずが。蟹がきた。これも専属。
「ちょっとまって!だれがこんなもの頼んだ?!」
中国のお姉さんが大慌てで支配人に。そして支配人が「何か文句あるのか?!」といわんばかりにかけつけてきた。
メニューのなかから選んだつもりだったが、メニューの全てがコースの中味だったという。(「わかりにくいか?つまりあんたらはこれからゆっくり蟹も肉もえびもたべないかんのだ。」といっている)
「ええーっ!!!」
私達はコースのスタートからほんの2,3歩でたところでリタイアするはめになったのでした。
「こんなに安いのにこんなに美味しくてたくさんあるとは夢にも思っていなかったのでこんなに美味しいんだけどごめんなさい。もう食べられません。ごめんなさい。」と何度もいうようにSAKKOさんにたのんだ。
(註 この時から私達は「困ったときのほめごろし」をつかうようになった。)
こうして私達は
三段重ねならぬ5段重ねぐらいのパック詰をしてもらい、支配人の笑顔に送られて無事店をでることができたのでした。
いやはやオーストラリアの中華はすごい。
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