6日目

グランドビュー・ポイントからロウアー滝の眺めは早朝がいいということなので、同室の方と早起きをして行ってみました。 キャビンを出たら同じツアーの人に会ったので一緒に歩くことにしました。 森の中は人気がなく、一人で歩くのはちょっと心細い感じです。 鳥がとてもきれいな声で鳴いていました。 

今日はラマー・バレーのハイキングです。 まずダンラベン峠へ向う途中でバスから降りて地形(カルデラ)の説明を聞いてからタワー・ルースベルトへ向います。 このルートは道の両側がお花盛り。 いろいろな高山植物が見られます。 タワー滝を見てバスに戻ろうとしたら人だかりがしているので行ってみると、皆、向いの丘を見ています。 ブラック・ベアがひょこひょこ斜面をかけ登って行くところで、遠くで見ているぶんにはとてもカワイイです。 この付近の地層(というのかな)はちょっと変わっていて、面白いです。

タワー・ルーズベルトで右折してラマー・バレーに向います。 途中、斜面に立っていた犬のような動物はコヨーテ? ハイキングルートにはアナグマの巣があるので、足元注意です。 ハイキングコース左手のSpecimen Ridgeは木の化石で有名ですけれど、その小片を見つけることができます(もちろん、持ち出し厳禁)。 ここの草原でもルピナスとセージが目立ちます。 途中でコースをはずれ斜面を登っていきましたけれど、道を作ってしまわないよう、各自バラバラに行きます。 インディアン・ペイントブラッシュや、野生のゼラニウム等が色鮮やかです。 前に先生が見つけた熊の巣穴の跡とか、エルクの骨(この冬か春に死んだもののようです)等を見たあと見晴らしのいい所で昼食。 遠くの小川沿いにてんてんと黒く動くものがあるので双眼鏡でみるとオオカミでした。 ラマー・バレーはオオカミの観察スポットのひとつですけれど、この日に見れたのはこのグループだけでした。 観察のためなら早起きするのは一向にかまわないのだけれど、一般ツアーとなると難しいんでしょうね。

一度ロッジに戻ってから、夕方へイデン・バレーに熊捜しに行きました。 前日熊を見た付近でバスから降りて、見晴らしのいいところに上がり周囲を見まわします。 この日も夕方はバッファローいませんでした。 午後はどこにいるんだろう? バスが一台来て、乗客達がハイキングルートに入っていき、私達がいる間は戻ってこなかったけれど、彼らは何処までいったんでしょうか。 熊は見つけられませんでしたけれど、川向こうの斜面をエルクの群れが駆けていくのが見れました。 ふだんはあのような駆け方はしないそうで、何があったんでしょうか。


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