4日目(コルコバード国立公園)

昨日はホテルの周りを見るとことができなかったので、朝食前に散歩でもと早く起きて用意をしていた時、なにげなく窓の外を見ると何か動く気配が。 ベランダ(私の部屋は中庭に面した2階でした)にでてみると、なんと、リスザルの大行進。 前の木々の間をつぎつぎと伝い渡っていくので、しばらく椅子にすわって眺めていました。 赤ちゃんはしっかりママの背中につかまっていてカワイイです。 これは毎日観れるのかしら?

ホテルの前は波が静かできれいなビーチです。 もちろんゴミなんて落ちていないし磯臭さもなし。貝殻もあまりありませんでした。 かたくしめったまっさらな浜辺をぶらぶら歩くのは気持ちいいです。 こんなところで1日ノンビリできたらいいですね。

今日は、はじめにチャーター機でパルマ・スールまで行きます。 ここはリゾートだからか、空港の待合所もちょっと広いしお土産も売ってたりしてました。 席がないから一人操縦席のとなりに座ることになり、誰も行かないので近くにいた私が座らせてもらいました。 眺めはいいけれど、日差しが強くて汗をかいてしまいました。 見ていると、パイロットさんは離着陸の際、ちゃんとマニュアルをみながらチェックをしていました。 離陸はなんとも感じなかったけれど、着陸時は滑走路がみえるので、本当に止まるの?とちょっと緊張。 以前飛行機の操縦に憬れていたころがあったので、やってみたくなりました。 

空港に着くと、子供達が荷物運びに集まってきます。10歳前後でしょうか。 コスタリカは就学率が高いときいてたけれど、この子たちはどうしてるのかしら。 学校の近くを通ると子供達がいるから休暇の時期ではないんだけれど。 ここからシエルペまでは車で移動。 シエルペからはボートで今日の宿−Rio Sierpe Lodgeまでシエルペ川を下っていきます。 ここでも私達が着くと、ボートへの荷物運びに子供達が集まってきてました。 乗り場付近の川面はホテイアオイがびっしりで、エンジンにからまってボートを出すのにちょと悪戦苦闘。 すこし下っていくと川の両岸はみごとなマングローブ林になります。 樹種はたしか5種類くらいだったと思います。フリオさんが説明してくれましたけれど、メモをとる習慣がないので(メモをとっても結局整理しないため最後には捨ててしまうので最近はやめてしまいました。当日すぐに整理するといいんでしょうね)名前は忘れてしまいました。

ロッジに荷物を預けてからコルコバード国立公園へ向います。 陸路では行けないので, ボートで海側から入ります。 海に出る前に救命胴衣を着けてといわれましたけれど、潮の干満が関係しているのか、河口付近はかなりボートが揺れ(帰りは全然揺れませんでした)体に力がはいってしまいます。 レンジャー・ステーションのあるサン・ペデリージョにボートをつけますが、乗ってきたボートは浜辺に着けるには大きすぎるので、現地ガイドさんの乗ってきた小型ボートに乗り換えます。 ボートから降りる時に海に入ることになるので、この日も水着着用を勧められました。 ラフティングをする予定の人たちはショートパンツをもってきているので、それをはいていましたけれど、私は長いのしか持ってきていなかったので、降りる時は水着でした(ふくらはぎくらいの深さのところでした)。

ガイドさん達が昼食の用意をしてくれている間に、ハイキングの身支度。 昼食はサンドイッチとフルーツ。 コスタリカで食べたパイナップルは芯の部分もやわらかく、輪切りにしてそのまま食べれました。 食事をしていると耳障りな鳥の鳴き声が聞こえてきました。 カラーラでふられてしまったコンゴウインコ、ここでようやく観ることができました。 良く見ようと双眼鏡をとりに戻ったらコンドルが寄ってきたからか逃げっていってしまいました。 常に携帯していないとダメですね。 浜辺ではブラウンペリカンがさかんにダイビングをして餌を獲っていました。

トレイルは一部滑りやすい所があるけれどきつい登りとかはなく、虫にも悩まされず、歩きやすいコースでした。 現地のガイドが付いてくれますが、スペイン語か英語での説明なので、添乗員さんに通訳(朝田さんはロッジからは研修コースの方に付いて行かれたので)してもらいます。 そんなに難しい内容ではないのである程度は聞き取れますが、 リスニングの弱さを痛感しました。 2時間位の森の散策です。 登りはじめてまもなくハキリアリの大行列に出会いました。 狭い道なので、踏んではかわいそうと下を見ながら歩いていきます。 葉を運ぶグループのほかに、ハキリアリにはちゃんとお掃除部隊もいます。 この他には、木の洞にコウモリがいましたし、 少し奥に入ったところではクモザルを観ることができました。 森の中で光をまんべんなく受けられるようにらせん状に葉をつけるものとか、植物もいろいろ工夫しています。 森の中は意外と静か。あまり動物や鳥をみなかったし、虫にも悩まされませんでした。 さすがに、ここは蒸し暑くて歩いていると汗びっしょりになりました。

帰路、イルカを見つけたので近くに行くと、向こうも寄ってくるので、しばらくグルグルまわってイルカと遊んでいました。 時々ひねりのはいったジャンプをみせてくれたり、 イルカを見れるとは思っていなかったので得した気分。
シエルペ川に入ってそのままロッジに戻るのかなと思ったら、近くに住む砂金獲りのおじいさんのところに寄ろうということになりました。ボートのパイロット(っていうのかな)やフリオさんは顔なじみのようで、名前を呼びながら島に入っていきます。 かなりのお金持ちらしいのですが、暮らしぶりはかなり質素。 家族と離れて犬2匹と暮らしています。 小さい金の粒をみせてもらいましたけれど、お金があてもこれじゃつまらないと思ってしまいます。 何が楽しみなんでしょう。 フランスのTV局の取材もあったとか、でも砂金獲りの場所は秘密だそうです。 ここでカシューナッツの木を見ましたけれど、意外な実のつきかたでした。

研修コースの方達は今日はバナナ園と植林地(鉛筆に使う木だそうです)の見学でしたけれど、途中でスコールに遭ってしまったそうです。 ロッジは中央にキッチンと食堂、その両側にコテージが数棟建っていて、 女性陣と男性陣で両サイドに分かれました。 部屋はいたって簡単な造りで、合宿所のような雰囲気。 ここも窓は網戸にカーテンでした。 最初、部屋の電気がつかないので他の部屋の様子を聞きにいったら皆そうで、暗くてシャワーを使えないため今井先生に懐中電灯を借りました。 夕食の時にきいたら、電源は母屋で管理しているそうで、早くききにいけばよかった。 9時が消灯でしたけれど、疲れたのか9時前には皆寝ていたようです。 部屋が広いので,蚊取り線香2つ、 寝巻き代わりのTシャツが臭くなりました。このロッジの注意事項: シャワーの栓がかなり高いところにあるので、背の低い方は手が届きません。 聞いた時には笑ってしまいましたけれど、年配の方でシャワーを使えなかった方がいました。 男性陣の側の部屋はそんなことなかったそうですが。


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