これは山田風太郎の最晩年の対談での一言です。バルザックの「人間喜劇」と銘打った小説は90に及び、200人の人物がちりばめられ、その570人あまりが2つ以上の小説に登場し、ある人物に至っては、31もの小説に顔を出しているそうです。