マサラ日記     previous«  »next

5月17日(木)           

 ここ二、三日、ある仕事が佳境を迎えて日記を書く暇がなかった。が、ようやくここでひとつ山を越したので、少しだけホッとしている。

 とはいえ、最大の懸案、新刊の原稿がぜんぜん終わっていない。今年の夏の刊行は夢か。さらにはもう一冊分原稿があるが、これもまた未完。どちらも出来上がればスゴくいい内容になる自信はあるのだが、自信だけではどうにもならない。また本日から精進のし直しである。

 日記といえば、いい加減このスペースで日記を書くのはやめて、ブログに移行しようかと思っている。自分でも、何を今さらやっているのだろうという気分なのだ。
 
 朝、納豆とご飯。
 昼、韓国料理店でユッケ・ジャン・ラーメン。
 夜、ベジ仕様のタコミート(グルテンミート挽き肉風のタコス・スパイス風味)と野菜のスパイス煮込みを雑穀米にかけたもの。沖縄のタコライス風でおいしい。カミさん作。

【今回の取材で印象的だった目からウロコのご紹介G】

 いつもインドに行くたび、「日本では絶対マネができないな」と脱帽するのが、ヨーグルト、ラッシー、パニール(牛乳をレモン汁などで固めて作るカッテージ・チーズ)のおいしさ。
 元の牛乳が違うからどうにもならないのだが、何とかならないかな、といつも考えてしまう。


 デリーのタージ・マハル・ホテルの朝食ブッフェに出されたプレーン・ヨーグルトの素焼き入り。上にサワークリームがうっすら浮かぶ低温殺菌のヨーグルトだ。素焼きの器に入れると余分な水分が素焼きに吸収・蒸散し、さらにおいしく、そして冷たくなる。


 ヘンなところにピントが合っているが、マサラ・ラッシーあるいはナムキン・ラツシーなどと呼ばれるヨーグルト・ドリンクの一種。濃厚なヨーグルトの中に刻んだ香菜、青唐辛子、ショウガ、すりつぶしたスパイス類、岩塩などが入っている。


 またまたピンボケで申し訳ない。師匠宅でいただいたパニールのカレー、シャヒ・パニールを鍋でミックスしているところ。バター・チキンのようなグレービーで一度揚げたパニールを煮込むのだが、涙が出るほどおいしかった。


器に盛るとこんな感じ。本場のクリーム少なめなバターチキンの色に似ている。白いのは生クリームではなくバターだ。ローティで食べるのが正調。

日記を書いているときのBGM:ボズ・スキャッグスのアトランティック・レーベルにおける初のソロアルバム。1969年。何といっても、デュエイン・オールマンの全面参加が強力。フェントン・ロビンソンがオリジナルの超スローブルース「ローン・ミー・ア・ダイム」のギターにはノック・アウト必至だ。