マサラ日記     previous«  »next

2月4日(日)           

 阿佐ヶ谷で料理教室。
 前回から2週間のインターバルだったが盛況なのはありがたいこと。参加者の皆さん、例によって長時間、お疲れ様でした。

 私自身、他の方がやっている料理教室や講習に参加したり招かれたりしたことはある。そのほとんどはインド料理ではない。
 インド料理系の教室では、10年以上前、インドの最高峰ホテルであるタージホテルグループのシェフが来日した際に行われた南インド菜食講座に出たことがある。これは自分にやっていることが正しいことを確認するのにいい機会だった。
 他には、ネパールの男性によるカレー講座。これは偶然にも阿佐ヶ谷の私が使うのと同じ会場だったが、いろいろな意味でひどかった。
 
 インド亜大陸の料理というのは手間がかかる点では世界有数だと思う。知り合いでインド料理、タイ料理ともに精通するインド人シェフがいるが、「インド料理はメンドくさいよ。タイ料理の方が簡単ね」と冗談交じりでいっていた。
 タイ料理の調理術ももちろん単純ではないが、カレーに関する限り、タイのカレー、ケーンはペーストが出来ていれば後はスピーディ。それに対して、インドのカレーは毎回カレーペースト代わりのマサーラー(マサラ)から手作りしなくてはならないので「メンドくさい」のだ。

 料理は慣れである。マサラ作りや、豆を一晩水に浸すといったちょっとした下ごしらえをメンドくさいと思わないところまで慣れればインドカレー作りは楽しくなる。そうなるために私の料理教室を活用していただければありがたい。

日記を書いているときのBGM:イギー・ポップ、『ソルジャー』(1980年)。元XTCのキーボード、バリー・アンドリュースがいいアクセント。初期XTCの好きな方におすすめ(といって、今もXTCを覚えている人がどのくらいいるか?)