マサラ日記     previous«  »next

2月2日(金)           

 アナログ盤でTHE SMITHSの『THE QUEEN IS DEAD』を聴く。モリッシーのコブシ、ジョニー・マーのギターとも格別な味わいだ。

 朝、生ワカメをのせたアツアツのうどんを食べる。麺は乾麺、ダシも普通ならば昆布とカツオブシで取るところ、面倒なので「にんべんの有機つゆの素」と塩で簡単に済ませたが、そのわりにはなかなかの味。やはり自分は麺類の好きな日本人だと再認識した次第(たしか一昨日は朝がうどん、昼が沖縄そば。昨日も朝はうどんだった)。

 今は違うが、昔はインドから帰ると真っ先に食べたくなるのがラーメンだった。寿司や刺身、味噌汁、ハンバーガーなどに行かずラーメンというのがポイント。いかにも日本人的だった。

 今はインドから日本に帰ると、ごく自然にインドで食べた料理がまた恋しくなる。ウマいカレーならば日常的に食べ続けてオーケーということだ。

 夜、ホウレンソウ入りのマスル・ダールのカレーを作る。


 マスル・ダールというのはオレンジ色をした小形のレンズ豆。煮込むとオレンジが黄色っぽく変化する。食味が粉っぽいというか何となくはっきりしない風味なので、正直、私はこのダールを個人的には軽んじていて、あまり積極的に食べない。もっとも、文献によると紀元前7〜8世紀にはもうトルコやペルシャで食べられていたようだから、歴史的には恐ろしく昔からある豆といえる。

 今夜のは、タマネギは入れていない。豆を青唐辛子、ニンニクといっしょに煮込み、ターメリックとチリで味付け。一方、クミン・シード、マスタード・シード、タカノツメの入ったギーでホウレンソウとトマトを炒め、それをダールに合体させて出来上がりだ。簡単だがおいしい。家庭料理の鏡みたいなメニューだ。

 そういえば、スープカレー以後、一瞬「カレーラーメン」が注目されそうになったが、結局いまだにマイナーだ(dancyuでも特集が組まれた)。カレーラーメン、麺好き兼カレーのプロとしては一度食べてみたい。


日記を書いているときのBGM:イギリスのスカ〜レゲエベースのバンド、The Beatの『SPECIAL BEAT SERVICE』(1982年)。