1月20日(土)
不二家の不祥事に食品業界の一員として心を痛めていたら、今度は「あるある大辞典」がやらせ。しかも、あの納豆ダイエットだというのだから、驚きあきれる。
まだ一年が始まったばかりだが、この2つの事件は私の中で今年の10大ニュースに絶対ノミネートされるような気がする。
それにしても、このところ納豆狂想曲に踊らされてきたダイエッターのみなさんはどんな気持ちだろう? 中には「私、はっきり痩せましたけど」なんて人もいるのだろうな。ダイエットも人それぞれということか。
昼、仕事の合間にひさしぶりにインド料理の外食。
オニオン、生クリーム、カシューナッツペーストがベースの野菜カレー、ホウレンソウとジャガイモのカレー、サラダ、ナーンは食べ放題(しかし私が食べたのは1枚のみ)。ネパールの人が厨房担当。日本人同様、きっちりした仕事をしているのが好印象だった(浜松町「ルンビニ」)。
夜、帰宅して、ガラム・マサラを作る。
調合したスパイス類を空炒りしているところ。ごく弱火でじっくり乾燥させるのがおいしく仕上げるコツでもある。
乾燥させたスパイス類の粗熱を取り、イワタニのミルサーで微細に挽けば、香り高いガラム・マサラの出来上がりだ。
今回のは明日の料理教室等に活用するつもり。
不思議なもので、精神が妙に昂ぶっていたり、ストレスがたまっていても、ガラム・マサラ作りのようにスパイス類をいじる作業をしているとスッと心が落ち着いてくる。これは昔からそうだ。作業に集中することで雑念が無くなるからかもしれないが、それだけではなく、スパイスの持つ香りが私の精神に良い影響を与えてくれるような気がしてならない。
夕食。時間がないので、マーケティングも含め、インド製レトルトの最高峰、シェラトン・ホテル・グループの「キッチン・オブ・インディア」シリーズから、南インドのバター・チキンともいう存在感の「チキン・チェティナッド」を温めてみる(たぶん日本には輸入されていない。98ルピー=250円強。チェンナイの高級スーパーで購入)。
こんなパッケージ。ズッシリ重くて期待を抱かせてくれる。
これが中味の全量。「何だよ、チキン・チェティナッドじゃないじゃん」というのが、私の第一印象。
食べてみると、単なるインドカレーとしてはそこそこイケる。レトルト独特の「レトルト臭」と呼ばれるすえたにおいもないし、骨無しチキンがやや硬いところを除けば、風味はいい。日本のインドレストランで黙って出せば、レトルトだと見破る人は少ないと思う。ただし、正統な南インドのチキン・チェティナッドの味ではない。
インド製レトルトだと、日本でも売られているバンガロールのMTR社製ベジタリアンカレーのシリーズが好きだ。あれはレベルが高い。
日記を書いているときのBGM:初期ストーンズのベスト『BIG HITS(HIGH TIDE AND GREEN GRASS)』。やっぱり「PAINT IT BLACK」をはじめブライアン・ジョーンズの存在は欠かせない。