マサラ日記     previous«  »next

1月16日(火)           

 風邪がようやくよくなってきた。が、油断は禁物。

 夜遅く(というか朝早くというべきか)フトンに入ってウトウトしていたところ、地震で半分目が覚めた。揺れているのがわかるし、起きなくてはと思う一方、地震の揺れがどうも揺りかご的に心地よく、寝ぼけつつヤバいなとも思った。こういうことがいざというとき人の運命を左右しそう。いつまでも寝ているようではダメだな。

 昼、沖縄料理店で「野菜そば」を食べる。タンメンのようにキャベツ、白菜、ニンジン、モヤシ、ピーマン、ニラ、それに豚肉の炒めものがのっているのだが、スープのダシがやや薄いせいか、やや単調な味。やっぱり「沖縄すば」はガッチリとダシがきいている方が好きだ。

 昨日、足掛け4日程かけて肉量1キロのマトンカレーを平らげた。当分、ベジタリアンのカレーでいいや、という気分になっている。そこで夕食はロビア豆(英語ではブラック・アイド・ピーというらしい)とジャガイモの南インドカレー。今週日曜日の料理教室の予定メニューでもある。


 タマネギは入るが、ショウガやニンニクは使わない。トマトは入れずタマリンドで酸味を出し、コクと甘味のためにココナッツ・ミルクを入れる。シンプルだが深い味わい。インド家庭料理の真髄という感じがして、食べていてうれしくなる。

 主食は新大久保で購入したマレーシア製の冷凍パラタ(この場合、精白小麦粉を使った、クロワッサンのように折込のある無発酵パンを指す)。それにアーンドラ・プラデーシュ州名物のゴングラ・リーブスのピクルス(現地ではピックルなどという)を添えてみた。


 甘くてほのかに酸味のあるロビア豆のカレー、やはり甘めのパラタ、そこにアクセントとなるスパイシーなピックルが絡んでいかにも南インドらしいバランスの食事(これでパラタを自作すればいうことなし)。やはりベジタリアン食はいい。

日記を書いているときのBGM:アル・クーパー&マイク・ブルームフィールド『フィルモアの奇跡』。ギターを始めた中学生の頃のアイドルのひとりが故マイク・ブルームフィールドであった。ソロやこうしたセッションのほか、ジャニス・ジョプリンなどのバックでも彼のギターは素晴らしい。