マサラ日記     previous«  »next

1月12日(金)           

 年末以来、殺伐とした事件が日本国内で続いている(インドでも猟奇的な連続殺人があったが)。
 私の大好きなじゃがたらの曲の歌詞に「日本人て暗いね」というのがあるが、ホント、病的な暗さを感じる。
 そうでなくたって、先日もこの日記に書いたことだが、東京に住む一般人の生気のない顔や、「すいません」のひとこともない無礼さを考えると、精神の病み具合がどんどん深刻化しているように思えてならない。

 モラルの無さでいえば、今回の不二家もひどいな。あまりに杜撰、あまりに無神経、あまりに無知。ペコちゃんが泣いているぞ。

 食の世界に携わる者としては、食品業がますますレベルの低い業界に思われるのもしゃくであるが、事実の前には弁解できない。

 別のお話。
 治りかかってきた風邪をさらに追い出すべく、昼にサムゲタン定食。900円という値段に惹かれてオーダーしたが予想以上にイケていた。


 値段からすれば鶏はブラジルか米国産の輸入物だろうが、それでも骨付きを半羽分使用している(タンドゥーリ・チキンの「ハーフ」と同じだ)。白濁ぶりでわかるようにスープは濃厚。高麗人参、棗の実もちゃんと入っていた。おかげで体はポカポカ、風邪も退散した感じがした。

 

 店の外に、これ見よがしな感じででっかいタカノツメが干してあった(?)。黒っぽい色が独特の凄みを醸し出している。辛いのか?

 夜、ハウス食品のギャバンブランドによるブラック・ペパー風味のポテトチップスをつまみつつ、ビールを飲む(この日記もそうしながら書いているのだが)。このチップス、以前食べたときは物足りなく感じたが、今夜は満足。

 それでもやはり、インドのマサラ・チップスが、私は好きだ。強烈なスパイス感はギャバンの比ではない。


日記を書いているときのBGM:ミーターズの『レジュビネイション』。ツェッペリンも影響を受けたであろうグルーヴ感に脱帽。