マサラ日記     previous«  »next

1月4日(木)           

 先のインド行では行き帰りともクアラルンプール(通称KL)でトランジット。

 KL国際空港ははじめて降りたが、黒川紀章設計の空港ビルが成田よりも垢抜けたイメージなのには最初少々面食らった。それでも慣れれば、シンガポールのチャンギ空港程ではないにせよ、なかなか使い勝手はよさそうだ。

 空港の食べものといえば不当に高くて、たいしておいしくないのが相場。KLもご他聞にもれずスターバックスやありきたりのカフェ系店舗ばかりが幅をきかせる。メインターミナルならばもう少しバリエーションがあるらしいが、とにかく私が降りたサテライトビルの飲食店は西洋料理系ばかりでどうにもつまらなかった。

 それでも、東南アジア系(?)ヌードル屋があったので、行き帰りとも注文してみた。

 

 行きは「ペナン風(だったっけ?)カレーヌードル」。15リンギットぐらいだから450円か。こりゃ高いな。
 それでも食べてみるとまあまあの味だから、あなどれない。
 タイのレッドカレー的にココナッツ・ミルクとチリのきいたスープとやや細めの小麦粉縮れ麺の相性もよく、エビ、空芯菜、油条などの具材も十分にトロピカルなムードを醸し出していた。スープまで完食。

 帰りはマレーシアの名物料理の一つである「ペナン・ラクサ」。これまた15リンギットぐらいだったか。やはり高い。


 魚のダシとタマリンドのきいた個性的な味わいのスープ、具材にレタスにオニオンスライス、ゆで卵など、麺もスパゲティに似た独特のもので、けっこういけた。やはりスープまで完食。

 成田でも没個性的なラーメンを1000円以上で売っているはずだが(ここ数年食べていないので、正確な価格がよくわからない)、これらもそんな位置づけで、きっと地元のグルメならばフンてなものなのだろう。
 でも、私には満足感があった。旅のなせる技、それとも門外漢だから?

日記を書いているときのBGM:マイ・フェイバリットなカルナティック音楽の天才ボーカリスト、GNバラスブラマニアムのライブCD。すべての音楽ファンに聴いて欲しいミュージシャンだ。