マサラ日記     previous«  »next

12月27日(水)           

 いきなりの敗北宣言だ。
 諸般の事情から年内中に年賀状を書く時間が取れないことが判明した。
 すいませんが、新年3日にインドから戻ってきてから書きますので、各位お許しください。

 という感じなのである。困ったがしょうがない。ともあれ、あさってから南インド、チェンナイに短期の取材旅行である。収穫が多いであろうことは今から大いに期待できるが、問題は前後のこと。特に戻ってきてからがたいへんそうだ。

 大昔はインドに行くとなると一ヶ月ぐらい前から気合を入れていたのだが、今は淡々としている。それに、そもそも昔は日本での生活から足を向け、しばし現実から逃避するためにインドなどに行っていたのだが、今は極めて実務的。たまには逃避しにどこか暖かいところに行きたいものだが、まあ、当分は無理だろうな。

 昼、今回マレーシア航空にお世話になることへ敬意を表し(?)、新大久保のマレーシア料理店「マハティール」にて食事。食べ放題に一品メインの料理を付けて680円はかなりお得だ。


 手ブレしているのはご容赦いただきたい(疲れているのか、本日、同店で撮った写真はすべてブレていた)。私はメインとして「マレー風マトンカレー」「トウミョウのニョニャ炒め」「白身魚のチリ炒め」「酢豚」「サムゲタン」の中から魚をチョイス。甘辛のチリソース炒めでイケた。ビールが欲しくなる味。刻んだキュウリのトッピングもグー。

 実は注文の直前まで内心マトンカレーをオーダーするつもりでいた。それが口をついたのが魚だったので、自分でも驚いた。すぐに訂正すればいいのだろうが、一度オーダーしたものをひっくり返すのは逆の立場からすると、けっこうズッコケるもの。それで黙って魚をいただいた次第。

 私がおもしろいと思ったのは「サムゲタン」。このあたり韓国料理屋が多いから、受けを狙ったのかと思ったが、他の客が食べているを見ると、マレー風のチキン煮込みという感じでどうも違う料理らしい。おいしそうだった。

 そういえば、あさって行く南インドのチェンナイにもマレーシア料理店があり、これがなかなかの美味。ムルタバとペナンラクサあたり、いってみようか。

 夜、いつも行く駅前のスーパーで納豆を買おうとしたら、あたりの棚がすべて正月用のかまぼこや伊達巻などで埋め尽くされていた。正月用のお飾りとかもガンガン店頭で売れていた。自分とは無縁のノリだ。
 
 私が今日1日もっともよく考えたことは「クアラルンプールの空港で何を食べるか」であった。

日記を書いているときのBGM:レッド・ツェッペリン『聖なる館』