マサラ日記     previous«  »next

12月23日(土)           

 土曜日で祝日でクリスマスイブイブ、だがこっちはどこにも関係なく仕事。
 ゴアにでも高飛びしたい気分だがしょうがない、東京でもうひと踏ん張りだ。

 そう、キリスト教が多く住むゴアのクリスマスは盛り上がるのだ。だが、どういうわけか正月ゴアにいても、クリスマスはハズシ放し。この年になって往生際が悪いが、一度はゴアでクリスマスと行きたいものだ。

 昼、久々に韓国料理、石焼ピビンパップを食べる。


 これはかき混ぜる前の写真。コチュジャンを加えてグイグイとかき混ぜて食べると、おいしかった。

 この「かき混ぜ」をやるたびにいつも、カレーとライスを右手でグチグチ混ぜ合わせてから口に運ぶインド亜大陸料理ならではのアクションとの共通性を思い描いてしまう。
 カオスから恍惚が生まれ出る、なんてカッコつけすぎだが、混ぜて崩してグチャグチャにしながら食べるのはホント一種の快感に満ちたやり方で、独特の美学を感じずにはいられない。

 夜、冷蔵庫の掃除を兼ねて、日本式のカレーを豚のナンコツ、新ジャガ、ニンジン、タマネギで作る。味付けは市販のカレールーに市販のカレー粉、日本酒など。私の場合、豚のナンコツでカレーを作ることはめったにないが、今回のはなかなかうまくできた感じで満足。
 日本式のカレーを自分で作るのは数ヶ月ぶりのこと。インドカレーのようなタイミングの遵守やデリケートな調理術が不要なのがいい。カレールーというのはたいした発明だと思う。

 できたてのカレーを日本米のご飯にかけるとおいしい。実のところ、どうも私は一晩置いたカレーが苦手なのだ。香りが飛んでしまっているのが気にくわないのである。
 ともあれ、たくさんのカレーができてしまった。3日間ぐらい日本のカレーが続きそう。ちょっとイヤだ。

日記を書いているときのBGM:ジョニー・サンダースの『HURT ME』。私のアイドルのひとりだ。