マサラ日記     previous«  »next

12月22日(金)           

 今夜は『100万人のキャンドルナイト』、冬至にふさわしい環境保護とエコロジーと平和のマインドに満ちたイベントだ。
 あいにく私は、西荻窪のインド・ネパール料理店で忘年会、店で「さあ、しばらく電気を消そう」とはいえない。それでも、常にエコロジカルかつピースフルな気持ちだけは大切にしたいものだ。

 で、忘年会のメニュー。


 これは「ビーンズ・サラダ」。チャナ・チャットと私が呼ぶメニューだ。ひよこ豆とタマネギ、キュウリ、トマト、ピーマンを塩、胡椒、レモン汁、スパイスで和えたもの。この店のはマンゴーパウダーや岩塩といった私が使用するスパイスは使わず、シンプルに仕上げている。


 砂肝のマサラ。薄く削ぎ切りにした鶏砂肝を香味炒めしたもの。スライスしたタマネギがジャマ。私ならばもっとブラック・ペパーをきかせ、ガラム・マサラも入れる。


 アールー・ジーラ(ジャガイモのクミン炒め)といったら、これが出てきた。ジャガイモのマサラだ。砂肝と似ているが、こちらはクミン・シードをきかせて、カスリ・メティ(フェヌグリークの乾燥葉のハーブ)も入れて、味付けに変化を付けているのはさすが。


 チャパティを頼んだら、これが来た。いわゆるタンドゥーリ・ローティである。別名タンドゥーリ・チャパティだから、これはこれでよしだ。全粒粉の滋味深い味わいが楽しめて、私はナーンよりもこうしたパンの方が好きだ。


 インドのスクランブル・エッグ。北インドでエクリ、南インドでエッグ・ポリヤルと呼ばれるものだ。この店ではやはりカスリ・メティを入れて仕上げている。もう少し塩、そしてレモン汁をきかせると、より私好みの味付けとなる。もちろんこれはこれでイケたが。


 マライ・ティッカ。生クリームやヨーグルトでマリネした骨無し鶏モモのタンドゥール焼きだ。クリーミーでマイルド、肉もジューシーでなかなかイケる。


 幾層にも重ねた生地が美しいパラタ。これも全粒粉のパンだ。写真はないがタマネギ、トマト、キュウリとヨーグルトのサラダ、ライタも頼み、いっしょに食べたがおいしかった。

 いわゆるカレーやナーンはオーダーせず、惣菜系・おつまみ系で攻めた。値段もリーズナブルで、量もちょっうどいい。強烈なインパクトはないが、全品ていねいに作られており、好感が持てる店だ。

 そろそろ、短期決戦の年末年始インド行の準備をきちんしたい。が、土日も仕事。けっこうウンザリしそうだ。

日記を書いているときのBGM:スライ&ファミリーストーンのアンソロジーCD。やっぱりカッコいいな、スライは。