マサラ日記     previous«  »next

12月5日(火)           

 朝からマトン・キーマにタイのジャスミンライスで絶好調。

 昼前より仕事で自由が丘や渋谷を徘徊。どうもどちらも私には居心地のよくない街だ。特に自由が丘は今の私とまったく接点が無い。まともなインド料理店もない感じだし。マリ・クレール通り(何たるネーミング!)より吉祥寺のハモニカ横丁の方がしっくりくる。

 その後、渋谷から六本木へ。心の故郷、青山ブックセンターなど見て回りつつ仕事。

 やや遅めの昼食に六本木モティへ。スペシャル・ランチ(1100円)をオーダー。


 前日の新宿アショカに続き、ここも訪れるのは一年以上ぶり。
 相変わらずナーンがデカい。細長いパンジャーブスタイルのナーンだ。
 食べると、ウーム、何となく塩辛いぞ。あまり好きではないな。


 カレーは3種類。左上から時計回りに野菜カレー(トマトと生クリームがベースの典型的レストランスタイル。具はニンジン、インゲン、グリンピース、そして私はカレーに入れるのを好まない缶詰のマッシュルーム)、ホウレンソウとマッシュルームのカレー(カスリ・メティの風味はするが、肝心たるホウレンソウの味わいは弱い)、ムング・ダールの煮込み(これはウマい。私の場合ダールがいいと印象が急によくなるのだ)。

 全体としては同じ六本木や渋谷にあるラージ・マハルと似たようなランチだ。ナーンがパンジャーブ式でやたら大きく細長いのも同じ。今日の出来映えからすると、仕込みのていねいさでラージ・マハルにやや分があるかも。

 モティの料理については、その昔、私は密かに「モティスタイル」と呼んでいた(他のインド人シェフも同じ呼び方をしたことがあるので、あながち間違いではないだろう)。何か独特のノリがあって変わっていたのだ。何しろエビカレーの場合、まずエビに衣をつけて揚げてからコッテリと生クリームのきいたソースに合わせていた。私が師匠たちから教わったスタイルとはまるで別物だった。

 今日のメニューは割と普通な感じだった。ディナーはどうだろう。

 夜遅めに帰宅。満月。ニンジンの酢醤油漬けに芋焼酎の逸品「久耀 金兵衛」をグビリ。遅いので夕食は割愛。眠い。

★日記を書いているときのBGM:ロリー・ギャラガーの『ライヴ・イン・アイルランド』(1974年)。ポール・コソフなどとともに、思い入れのあるブリティッシュ・ギタリスト。惜しい人を亡くしたものだ。