11月26日(日)
朝、仕事のため、空いた中央線に乗った瞬間、頭の中でラモーンズの「シーナはパンクロッカー」という曲が流れはじめ、それが地下鉄で六本木方面に行く途中、ずっと鳴りっぱなし。C調で軽快な曲なので道を歩くステップも軽やかになっていいのだが、はて、なぜまたラモーンズなんだろうと自問する。まあ、朝からドアーズの「ジ・エンド」が頭の中に流れるよりはハッピーであろうが、いずれにせよ不思議な話である。
ラモーンズは、あのスピード感とやたらポップな曲作りが好きだが、そんなにしょっちゅう聞いたりはしない。いわゆるニューヨーク・パンクではマイ・フェイバリットなリチャード・ヘルとジョニー・サンダースを筆頭に、テレビジョン、パティ・スミスなどがお気に入り。ジェームズ・チャンスやスーサイドのアラン・ベガも好みだ。
昼、ぶらりと入った中華屋で、またも坦々麺を注文。今週の昼は3日ぐらい坦々麺か?
入ってみると店の作りはなかなかだが、肝心の坦々麺が激マズでびっくり。最近では確実にワーストだろう。スープはただ辛いだけで奥行きゼロのベッタリした味。麺は予想通り、グニャグニャ。オープンキッチンになっており、中国人の調理人が忙しく立ち働いていたが、見掛け倒しとはこのことか。日本やインド料理も同じだが、自国の人間が最もうまくお国の料理を作れるわけではないのだ。
夜、仕事の関係者たちと居酒屋へ。流れと立場上、バカ話はしないで「マジメ」に歓談し、飲む。
急にジャカスカ振り出した雨の中、家に帰る途中小腹がすいたのでコンビニに立ち寄り、トルティーヤのラップサンドみたいなものを購入。マーケット・リサーチ以外でこういう商品を買うことは少ないので、新鮮な気分。
さっそく家に帰って、ビールとともにいただいたが、トルティーヤの皮がグニャとして湿っている点がペケではあるものの、予想以上に野菜が多くヘルシーな感じ。シーザースドレッシングが添付されており、そいつをかけてから巻き直せとあったが、アンチマヨラーの私は完全無視。何もつけずにかじったが、及第点はキープされ、これまた予想以上の味わいで満足。
とはいえ、この手のサンドならば、やはりカルカッタのロールがナンバーワンのうまさだろう。
炭火の串焼きカバーブをオニオン、香菜、青唐辛子などと、やはり焼き立てのパラータに巻き込み、ライムをキュッと搾ってガブリか。ああ、たまらない。
一時期、本気で本格ロール屋をやろうと思いつつも、さまざまな事情で断念したが、やっぱりやってみたい業種のひとつだな。
上はカルカッタではなく、デリーのコンノート・プレイスにある「ニザムズ」のロール。「ダブル・チキン、ダブル・エッグ」といってオーダーしたもの。カルカッタのよりはるかに大きくて長さ20センチ以上、太さも3センチぐらいか。うまいものなしといわれるコンノート・プレイスには希少なおいしい名店だろう。
★日記を書いているときのBGM:デリーにちなんで(?)、MIDIVAL PUNDITZの『Midival Times』。いつ聴いても、音のカッコよさに惚れ惚れする。インド音楽の最新進化形のひとつ。