マサラ日記     previous«  »next

11月16日(木)           

 終日、静岡と三島方面で仕事。

 とある牧場で、絞りたての無殺菌牛乳を飲んだ(乳等省令など関連法規により販売は不可能)。
 本物の牛乳とはコクがあるがあっさりしているということを再確認した。
 皆さんが買っている牛乳のほとんどは130度×2秒など「超高温殺菌」。こうするとあまりの高温に牛乳のたんぱく質が変成し、飲み口にも業界内で「コゲ臭」と呼ばれる独特の風味が口に残る。これを間違えて「この牛乳は濃い」などといって飲んでいることがほとんどなのだ。
 おすすめなのは「低温殺菌」の牛乳である。できれば、それも放置すると生クリームが上に浮く「ノンホモ」のやつがいい。

 ちなみにインドの牛乳は低温殺菌でノンホモが多い。ヨーグルトも殺菌が弱いので、上にサワークリームが浮く。どちらも日本とは段違いのおいしさだ。

 私にしても、カレーやマサラ、揚げ物、ビリヤニなどなら、本場並みの味を創り出す自信が常にあるが、ヨーグルトから作るドリンクのラッシーだけは「絶対日本ではおいしくできない」と思っている。基になるプレーンヨーグルトの質がまるで違うからだ。

 ヨーグルトと野菜などのサラダ仕立てであるライタも難しいが、具がある分、うまい具合に調整ができる。ところがラッシーではヨーグルトの質が如実に味へと反映されてしまう。

 昼、鰻重。

 夜、エジプトのモロヘイヤスープ。ラッサムとともに好きなスープ系料理といえよう。

★日記を書いているときのBGM:asian massiveの同名CD