マサラ日記     previous«  »next

11月14日(火)           

 夜、家に帰る道すがら、どういうわけかモット・ザ・フープルの「ロックンロール黄金時代」という曲がずっと頭の中で鳴りっ放し。困ったものだ。

 朝からダールやサンバル、ラッサムなどをインディカ米でガツガツ食べる。やっぱり菜食カレーはいいものだ。

 昼、中国の人が営む中華家庭料理専門と称する店で「海老入り湯麺と半チャーハン」のランチ。


 海老入り湯麺は(店のオバチャンはオーダーを厨房に通す際「エビソバ、一丁!」と叫んでいた)、野菜がたっぷりで海老の味わいも濃く、塩味スープもチキンのダシがよくきいている。 が、それ以上に化学調味料テイストが強調されており、その点を割り切らないとツラい。
 チャーハンも海老入りで、ニンニクの芽のトッピングもなかなかいい。が、これまた見事なグルソー味(グルソーはグルタミン酸ソーダのこと。食品業界では「グルソー」で通っている)。もともとグルソー抜きでもウマいはずなのに、無意味に化学調味料が使われている感じがする。

 日本国内にある中国人による本格中華の店、あるいはインドにある中華料理屋などでは、いまだに化学調味料がふんだんに使われている店が多い印象がある。あんなもの要らないのに、まったく残念なことである。

 ちなみにインドではグルソーのことを「チャイニーズマサラ」と呼ぶことがある。また、一部のインド料理店(特にデリーやボンベイでタンドゥール料理を出すところ)では、タンドゥール料理やカレーに化学調味料を入れているところもあるので要注意。

 夜、イナダとアジの刺身、具だくさんの味噌汁、そして白いご飯。こういうのを食べるとホッとする。

★日記を書いているときのBGM:アール・フッカーの『TWO BUGS AND A ROACH』。私の最も好きなギタリストのひとりである。