マサラ日記     previous«  »next

11月10日(金)           

 朝、豚とキャベツをかつおダシでサッと煮た鍋のスープで雑炊。溶き卵を入れてフワッとしたらすかさず器によそって食べる。味付けは塩のみ。それがまたいい。

 昼、数年前から注目していたメニューにようやくありつく。


 芝大門にある中国薬膳料理「味芳斎」の重慶牛肉飯。薬膳といっても私のカレー同様、薬くさくは無い。あくまでスパイシーな中国四川の味である。

 まったく脂身の無い牛肉を赤唐辛子、四川山椒、八角、ニンニク、ショウガなどで煮込んだものをメシにぶっかけているのだが、実際に食した印象を率直に語れば「アジャンタのマトンカレーみたい」。
 見た目がカレーっぽいのはもちろん、インドカレー好きならばおそらく虜になる味付けでもある。

 牛肉の脂取りや煮込み方も絶妙で、いわれなかったらマトンと間違う人がいてもおかしくはない。

 いっしょにどんぶりにのったモヤシとニンジンの和え物、付け合せの白菜の泡菜、そしてキャベツやニンジンの入った塩味スープとのコンビネーションもよく、インドカレーに似た不思議な四川中華の世界を満喫できる。
 外装内装ともかなりアヤしいこの店、牛肉飯はバツグンだ。

 夜、マグロとアボカドのワサビ醤油和え、鶏手羽と野菜の豆乳スープ。これまたバカウマ。いい1日だった。

★日記を書いているときのBGM:第3期サディスティック・ミカ・バンドの『ナルキッソス』。木村カエラ嬢のボーカルは予想以上にピッタリとハマッている。もちろんサウンドもカッコよく、心地よい。