マサラ日記     previous«  »next

10月25日(水)           

 朝起きたら、なぜかKISSの「DETROIT ROCK CITY」を口ずさんでいた。奇妙である。

 11月5日の料理教室の件をサイトにアップしたら、とある熱心な参加者の方から「キーマはマトンですか?」という質問をいただいた。

 インドでキーマといえばマトンが普通だが、日本では手に入りやすさの点でチキンが基本。
 私も今回の料理教室では当初チキンを使うのが当然と考えていたが、この質問のおかげで俄然マトンキーマの採用に傾斜しつつある。迷うところだ。

 昼、小籠包でたいへん有名という新亜飯店という中華料理屋で、豚肉の高菜炒めのランチを食べる。まずくはないが、大感激というわけでもない。これなら池袋のディープな店の方が好みだ。


 夜、近くの本屋で雑誌「ブルース・アンド・ソウル・レコーズ」が吾妻光良さんの特集なのを見つけ、すかさず購入。もともと大学の音楽サークルの先輩であり、バンド時代もいろいろ世話になった。今も懇意にさせていただいている。これまで、またこれからも頭が上がらない方のひとりだ。

 そういえば、私が料理においてディープに攻めるのも、吾妻さんからの影響が少なからずあるように思われる。
 当時は具体的な演奏術の他、音楽への探究心、分析力などいろいろ学ばせていただいた。ブルースをメインとした黒人音楽において、できるだけ本場っぽく肉迫すべきアプローチ法を、私は後になって自分なりに料理へと応用したところは正直ある。

 少なくとも、私にとって料理と音楽は似ている。というか、本質はほぼ同じというノリで取り組んでいる。だから、どちらも飽きないのだろう。
 
★日記を書いているときのBGM:ブルース・アンド・ソウル・レコーズの特典CD。吾妻さんのギターとボーカルが時にエグく、時にメローに迫ってスリル満点。