マサラ日記     previous«  »next

9月21日(木)           

 私的な用事で朝から長野新幹線に乗り、親の住む上田市に行く。
 東京駅から1時間20分だからずいぶん近い。昔の信越線だと3時間ぐらいだったような気がする。

 長野はさすがに涼しかった。これで、うまいそばでも食べられればいいのだが、あいにくそんな時間はなし。

 用事を済ませ、夜6時すぎの新幹線で帰京。横川駅名物の「峠の釜めし」は買わず。まわりでは食べている人が多かった。

 今やデパートの駅弁フェアで「峠の釜めし」も買える。しかし本当はやはり、横川駅のホームに降り立って、お茶といっしょに購入するのが一番おいしい食べ方だろう。

 当初の話では、長野新幹線の開業で、路線からはずれる横川の釜めしは大打撃かということもあったようだ。釜めしが買えないとはとんでもない話だと思ったが、結局、沿線各駅で手に入るので、めでたしである。上田駅でも多くの人が買っていた。

 日本の鉄道で駅弁の楽しみが大きいのと同様、鉄道大国インドでも駅や列車での食べものは楽しみだ(確か、路線距離では世界一だったような気がするが? とにかくイギリスの技術力で確立されたインド鉄道の旅はなかなか味わい深いのだ)。
 ただし、インドの人々にいわせると「最もまずい食事は鉄道のそれ」となることが多い。私なんぞはひなびた感じか好きなのだが…。


 これは10年以上前の写真。当時インドの新幹線ともいわれた「ラージダーニ・エクスプレス」という長距離特急で出された車内定食。いわゆるターリーというやつだ。
 左の上から時計回りにダール、骨付きチキンカレー、キャベツのサブジ(北インド風香味炒め)、チキンカツ(ササミ)、グリンピースのプラオ、デザートらしきもの。

 インド鉄道での食事は当然カレーのオンパレード。
 ガタカダと列車に揺られている最中にヒョイとカレー定食を出されると、「ああ、やっばりここはインドなのだなあ」と妙な感慨に浸ることができて、いいものだ。

★日記を書いているときのBGM:インド盤カセットによるボン・ジョビの『THESE DAYS』(1995年)。1曲目の「HEY GOD」をはじめとして、随所でエレキシタールが聴ける。インドのカセットだと、ふだん日本では手を伸ばさないであろう音源も安く手に入れられるので便利だ(ただし、すぐテープがのびるケースもあり)。