マサラ日記     previous«  »next

9月15日(金)           

 ここ1週間、東京は急に涼しくなった。そのせいか、厚着の人とまだ薄着のままの人々が交錯して、街は珍妙な状況。
 昨日などは新宿駅でボア付きのコートを着ている若者を見かけた。ウーム、私には暑苦しい。寒暖に関する感じ方にもいろいろある。

 東京にいても、またインドなどに行っても感じるのは、欧米人の薄着好き。東京で、春先から秋が更けるまで長期間Tシャツで頑張っているのは、たいてい欧米の方だ。インドでも、冷房ガンガンで1枚羽織りたくなる列車やビルの中でもTシャツ一丁で平気なのは、たいていそっちの人々。これまた感じ方が違うのか。

 ここ2日、昼下がりになるとスタバに行って、「ナイルさんのカレー天国!!」という本を読んでいた。以前ブルータス誌に連載しているときは、ずいぶんオチャラケているし情報も不確かなところがあってイヤだなあ、と思っていたが、今読むとけっこうおもしろい。「インドのアンデラ州(アーンドラのことだ)」「インド人のほとんどはビーフを食べる(ほとんどは食べないのがホント)」といった不確かな情報ぶりは相変わらずだが。

 夜、ひさしぶりに西荻窪の沖縄料理屋「馬小(ウマグワと読む。ピンク・フロイドとは関係ない)」で飲み食い。

 いろいろいただいたが、これはナイスなプレゼンテーションのグルクン唐揚げ。生のシークワーサーを搾って、カリカリで頭の先から尻尾まで完食。揚げたゴーヤーもまたインド的な美味。

「これ飲んだことある?」と個性派マスター小堀氏に勧められ、石垣の「白百合」という泡盛をいただいたが、その独特の風味にノックアウト。個性あふれる一杯。泡盛の世界は深い。

★日記を書いているときのBGM:久保田麻琴さんの『スピリット・オブ・ヒーリング インド』。なごみ度バツグンでお薦め。