9月7日(木)
ここ二日連続して昼飯が讃岐風うどん。別に今盛んに宣伝している映画を見たわけではないが、しっくりくる感じなのだ。
二回とも、いわゆるぶっかけ的な冷やしでいただいた。単調にならぬようかき揚げをのせたりもしたが、うどんとダシ自体がうまければ、もっとシンプルにした方が好きだ。
讃岐のうどんには関係ないが、カレーうどんもここ数年でずいぶん味のトレンドが変わった気がする。要するに「古奈屋」に右に倣えみたいな店が増えたということである。
具体的には、カレーに牛乳を入れてクリーミーに仕上げるわけだ。牛乳ではなくココナッツ・ミルクを合わせた店に出会ったこともある。それを弾力があり、つるつるとしたのどごしの麺と合わせると、これまでにない発見となるのである。
一軒だけならばいいものを、それをあっちこっちでやられるとさすがにウンザリ。だから、昔ながらの黄色くてトロトロとしたカレーをうどんにかけたような1品がかえって恋しかったりもする。
夜、ムール貝をみそ汁仕立てにしたものを食べる。これがあさりやしじみとは違う個性でいい。貝の方は身がふっくらしておいしいし、汁にもいいダシが出ている。
ムール貝といえば、個人的にはトルコで食べたミディエ・ドルマ(ムール貝のピラフ詰め)もまた印象的。レモンをキュッと搾って食べるとバカウマ。また行きたい、イスタンブールのガラタ橋。
★日記を書いているときのBGM:久保田麻琴さんの『SPIRIT OF HEALING INDIA』。チェンナイ録音も収録された秀逸な久保田流エスニック・ミクスチャー。ぜんぜん音は違うが、ライ・クーダーやデヴィッド・リンドレーに似たスピリットを感じる。