マサラ日記     previous«  »next

8月26日(土)           

 昨日の日記に関連して。
 インドの屋台でよく売られる類の料理にチャット(チャート)というのがある。
 軽食というかスナックみたいなもので、小腹が空いた時食べると心身ともに満足する。
 チャナマサラのようなカレー(写真左下。これは、正確にはカットしたパンを混ぜた「ブレッド・チャナ」というチャットメニュー)もあるし、私の好物パニプリ(上。ひよこ豆でできた小さなプーリの中にはゆでたジャガイモにスパイスやハーブをまぶしたもの、刻んだタマネギ、香菜などが入っている。それに右のミントウォーター、左のタマリンドウォーターを流し込んでパクリとやる。東京では、赤坂ザ・タージなどで簡易型のパニプリが食べられる)、あるいはチャナプリ(右下。ひよこ豆の粉でできた小さなプーリにチャナ・マサラ、やはりひよこ豆で作ったベビースターラーメンのようなセブと呼ばれるもの、オニオンチョップ、コリアンダー、タマリンドチャトニなどをミックスしたもの)などが代表的。

 これもチャット屋でよく売られているパオバジ。ジャガイモとトマトをマッシュしたベジカレーを西洋式のパン(ガーリックトースト風味にしたりする)につけて食べる。ボンベイが本場。左上のオニオンチョップとライムはカレーに混ぜ込む。生タマネギの風味とライムの酸味がおいしさを倍増させる。

 これは日本で撮った。ダヒサモサといって、揚げたサモサの上にヨーグルトをかけ、さらに茶色いタマリンド・チャトニ、赤唐辛子粉、香菜などをトッピング。今はもうない六本木の店ARPANにて。

 こういうものを作って売っているところの研修か。衛生管理上必要なのはわかるが、実施はたいへんだろうなと思う。

 本日、もっぱらはかどらぬ原稿に頭を悩ませる1日。
 煮詰まったところ、起死回生のいいアイディアがポーンと生まれ、ひとりでニヤニヤ頷く。
 原稿も人生も暮らしも、自己責任の下、自分の好きにやるのが一番であることを再確認。基本だな。

★日記を書いているときのBGM:ニューヨーク・ドールズの35年ぶりの新譜『ONE DAY IT WILL PLEASE US TO REMEMBER EVEN THIS 』。エアロスミスの全盛期を創ったジャック・ダグラスによるプロデュースとミックスもハナマルの、味わいある1枚。こういうのを聴くとバンドをやりたくなる。