マサラ日記     previous«  »next

8月12日(土)           

 午前中、自転車に乗って外出して戻ってきたら、とたんに大雨。「間一髪セーフ、ラッキー!」などと考えていたら、今度は雷鳴に落雷、さらには停電。ここはインドか? という感じになる。

 昔に比べれば電力事情がよくなったとはいえ、今でもインドに停電は付き物。
 4月に行ったチェンナイでは、ホテルのビジネス・センターのパソコンでメールを作成していて2度の停電。書きかけの至急用件のメールはリカバーされず、2度とも全部消滅の憂き目にあった。

 食事をしていて停電というのもよくあった。いい店だと自家発電で復旧させるか(インドの飲食店は停電対策に、日本だと街頭ライヴで使いそうなチャチな発電機を持っているところがある)、ろうそくを持ってきてくれるが、安食堂だとそのままというところもある。おかげで、夜、真っ暗なところでターリーなんてこともあった。

 午後は家でひたすら原稿。

 夜になり、思い出したようにダールを煮てテンパリングし、夕飯のダールカレーを作る。豆はムング・ダールとマスル・ダールを1カップずつ。
 タイのジャスミンライスを切らしていたので、家から歩いて1分弱のバングラ人経営のインド料理店でナーンとガーリック・ナーンをテイクアウト。
 で、こんな食事を作り、ひとりで食べる。ダールがおいしい。

 ダールとナーン2種を食べ、ビールを飲みながら、ひまつぶしにNHK『思い出のメロディ』を観る。
 おっと、いきなりフォーリーブスが出ている。メンバーの北公次、江木俊夫はクスリやらでパクられたはずだが、ちゃんと4人で歌っている。北は昔と同じくバクテンを決めた、エライ。彼らの「ブルドッグ」で、近田春夫氏のアルバムも聴きたくなったぞ。
 さらに山本リンダ。昔はそう思わなかったが、この方、けっこう歌がうまい。
 フォークのコーナーではシモンズ、ベッツィ・アンド・クリス(「白い色は恋人の色」。加藤和彦氏作品の完成度の高さに改めて感激)が懐かしい。新谷のり子の「フランシーヌの場合」は相変わらず暗かった。

★日記を書いているときのBGM:復活クーラシェイカーの『REVENGE OF THE KING』。