マサラ日記     previous«  »next

8月7日(月)           

 荻窪の菜食インド料理店でプッフェ形式のランチ。カレー4種にナーン、ライス(日本米のイエローライス)、サラダ、コーヒーかチャイがついて950円。

 左からカボチャのマサラ、アールー・ゴービー(ジャガイモとカリフラワー。カリフラワーがグズクズ。冷凍原料か?)、ジャガイモとロビア豆、そしてナーン。
 カレーはていねいなつくりなのだが、いかんせんジャガイモとカボチャばかりで素材の変化が乏しい上、グレービーの味つけと質感も似たような感じで満足度に欠ける。

「ムーリー・サンバル」なるカレー。ムーリーというのはダイコンのヒンディー語表記。このヒンディー語とタミル語のサンバルという料理名がドッキングするところに特徴が出ているが、北インドの料理人が見よう見まねで作ったおかしなサンバルもどきである。サンバルとしての見た目、サンバルとしての味わいはほぼ皆無だった。

 銀座などにもあるこの店、たまにしか入らないが、菜食カレーの持つ魅力のひとつ、つまり軽い味つけで素材の風味を生かし、胃にももたれないような料理作りがあまりなされているように思えない。とにかく菜食なのに味つけが重く、どうも食べづらい。
 今日にしても、ジャガイモのカレーが重なり、さらにカボチャとはランチメニューの組み方がヘタだなという感じ。4つのカレーが湯煎されているのを見て、その色合いに変化がないのに正直がっかりした。

 夜、ニュージーランドの生ラム、肩ロースとランプ(お尻の肉)をグリルパンでローズマリーとともに焼いてガツガツ食べる。軽い味わいで胃にもたれずバカウマ。変な野菜料理より、良質なラムの方が舌にも胃にもいいようだ。

★日記を書いているときのBGM:ウィッシュボーン・アッシュ『WISHBONE FOUR』(1973年)