マサラ日記     previous«  »next

7月2日(日)
           

 ブランチにいただきもののベーコン(考えてみれば、ベーコンを自ら購入することはあまりない)を使って、「ゴーヤー入りのミネストローネ」をたっぷりつくって食べる。

 ミネストローネは以前シェフをやっていた店でもよくつくっていた。毎日、本格インド料理といっしょにこんなものを仕込んでいた店は日本にも皆無だったろう。

 ゴーヤーは煮ものに合う。豚の脂とも相性がいいのも、沖縄料理等で証明済み。ということで、ミネストローネにゴーヤーを入れるとおいしいのは当然。独特のほろ苦さがいいアクセントで、疲れも飛ぶ味わいだ。

 午後、用事があってひさしぶりに吉祥寺に行く。相変わらずの人ごみ。要件だけ済ませてさっさと退散する。

 このところ1日1度は「タナカヒロシのすべて」を観ている。おもしろくてたまらない。日吉ミミがチョイ役で出たり、さいたまんぞうの曲がBGMに使われたりとディープな魅力が満載である。

 夜、これまたいただきもののチョリソーでビールを飲む。おいしいチョリソーはゴア・ソーセージを思い出させる。
 さらには「マグマ塩」というチベット産岩塩をかぶのスライスにまぶしたもの、ゆで卵にやはりマグマ塩をふりかけたものも食べた。

 マグマ塩というのは、袋の包装やサイトが怪しいが、とにかく味は抜群。そのまま味わうとインドの岩塩的なイオウの香りがするが、調理に使うとそういう風味は感じられなくなり、素材のうまみが強調される。
 最近はおいしい塩がずいぶんと市場に登場している印象だが、これもそんなひとつ。塩で料理は変わるから、決してあなどってはいけない。

★日記を書いているときのBGM:M.I.Aことスリランカ出身の在英タミル人、マヤの『ARULAR』。私にはビッグ・オーディオ・ダイナマイトやバウワウワウをも髣髴させてくれる、おもしろい1枚。