マサラ日記     previous«  »next

6月23日(金)
           

 昼下がり、板橋区の浮間舟渡や常盤台、中板橋などに行く。同じ東京でもいろいろな場所があるものだとキョロキョロ。
 中板橋駅前の商店街の魚屋では、「くじらのしょうが焼き」の焼いたやつが400円で山盛り、あるいはやはり焼きたての丸干しイワシが一山150円などというのを見つけた。仕事でなければ買って家に持ち帰りビールで一杯という感じ。ほかにも揚げたての天ぷらを売る店とか、「ゴーヤーと卵の炒め」などを売る中華総菜屋などもあった。

 個人商店が頑張る商店街を散策するのはうれしいものだ。武蔵小山や砂町銀座など有名なところもいいが、こういう渋めでこじんまりした商店街の魅力は大きい。

 武蔵小山商店街で思い出すのは、20年以上前、当時日本唯一の「バンド演奏が聴けるパチンコ店」で営業をしたことか。あれは恥ずかしかった。「オレはこんなことやるために音楽やってんじゃネエ」と泣けるような珍体験だった。

 インドの商店街もまたいい雰囲気のところが多い。
 そんな商店街で食べられる私の大好物のひとつが、「パニ・プリ(パーニー・プーリー、ゴル・ガッパ)」。
 セモリナ小麦粉でつくった小さな揚げパン、プーリ(ふつうプーリは小麦全粒粉であるアタでつくる)にジャガイモの香味炒めを入れ、プーリの上にあいた穴からスパイスのきいたミントウォーター(左)、甘酸っぱいタマリンドウォーター(右)の2種類をたっぷり入れてパクリとやる。インド全国で食べられるスナックだが、特にボンベイ(ムンバイ)がこうした料理で名高い。
 東京では赤坂の「ザ・タージ」ほかで食べられる(ザ・タージでは700円ぐらい)。

★日記を書いているときのBGM:デヴィッド・バーン主宰のLUAKA BOPレーベルから出ている『LOVE'S A REAL THING   THE FUNKY FUZZY SOUNDS OF WEST AFRICA』というコンピCD。フェラ・クティやフランコなどはもちろん、ジェイムズ・ブラウンやファンカデリックっぽくもある70年代アフリカの濃い音楽集。じゃがたらにも似ている。