マサラ日記     previous«  »next

6月22日(木)
           

 午後、新宿紀伊国屋書店であれこれ本を物色するが結局、何も買わず。
「本屋大賞」とかいう書店員の選ぶ「良書」のコーナー(?)があったが、1位が『東京タワー』で次が『ダ・ヴィンチ・コード』だったか。あまりのひねりのなさにシラけた。

 けっこう売れている本で『プロ論』というのがあり、たまたま立ち読みしたら、作家石田衣良氏のインタビューがおもしろかった(『プロ論2』だったかも)。私と学年がいっしょだが、彼のセンスや感覚には私と共通点が少なくない感じ。やってきたことにも納得。あちらは超売れっ子、こちらはこの通りだから、共通点などというのもおこがましいが。

 洋書のコーナーで料理本や料理雑誌をチェック。外国製の料理本は内容はともかくデザインがよいので頭が下がる。たいしたことのない料理もカッコよく見せる技に長けているわけだ。

 日本の雑誌で「クーリエ」とかいうのがインド特集だったが、あまりおもしろくなかった。

 和書の料理本コーナーもじっくり見たが、どうもピンとこない。お手軽料理とバブリーなガイドブックのオンパレードという感じだ。きちんと読ませる、あるいはカッコよく、そしておいしく見せる本はことのほか少ない。私のセンスが世間とズレているのか。

 夜、ハウスの「スープカリーの匠」ペーストタイプの「濃厚辛口」に初トライ。芳醇辛口の方は好きでよく食べるが、いやいやこっちもイケる。
 芳醇が東南アジア系エスニックなのに対して、こちらはけっこうインド寄り。最近の日本製インスタントカレーの中では最もインドカレー的なニュアンスが強いのではないだろうか。とにかく予想以上に完成度が高い。値段がネックだろうが、市場で頑張ってほしい逸品だ。

 どっちの料理ショーのラーメン対決はひさびさにおもしろかった。私が食べたいと思った料理人の方が負けたのは意外だった。やはり私のセンスはズレている? 

★日記を書いているときのBGM:シェビー・サバー『ラ・ケヘナ』