マサラ日記     previous«  »next

6月21日(水)
           

 午後、仕事で京王線に乗って、千歳烏山へ行く。
 同じ世田谷区でも下北沢や三軒茶屋と違って、ノンビリした街だ。その割には沖縄直送の島豆腐、豚耳、製菓系粉もの各種、スパイスなどが充実したマニアックな品揃えのスーパー、「インド風でも欧風でもありません」というカレー屋があるなど(食べていないので実態不明だが)、なかなかあなどれない。
 ついでにいえば、京王線の車窓から外を眺めていると「大勝軒」「代一元」などという看板のラーメン屋が目についた。ラーメン名店の多い沿線ともいえるか。

 夜、新宿から乗った中央線の中で吾妻光良氏に偶然出会う。学生&バンド時代から25年以上のおつきあい、ずっと頭が上がらない人物のひとりだ。ニューアルバムのミックスダウンが昨晩終わったとのこと。音楽や食のディープなバカ話をしつつ、「今度はくだらない話をしながらゆっくり飲もう」ということで別れる。

 家に帰って「ほっけ」を焼いて食べる。2枚あるのを1枚はガス台の上の焼き網、もう1枚はガス台の真ん中の「魚焼きグリル」で調理したが、どういうわけか後者の方が断然うまい。今度からは全部グリルにしようかと思うくらいの差異。グリルの方が熱が対流してふっくら焼けるのか? 

 以前、タンドゥーリ・チキンなどの達人であるインド料理の師匠宅(東京近郊)に行ったら、家庭用ガス台のグリルでタンドゥーリ・チキン風ローストやフィッシュ・ティッカ風ロースト(フィッシュ・ティッカは魚の切り身をヨーグルトやスパイスなどでマリネしてから焼くタンドゥール料理)を絶妙な仕上がりで供していただいたことがある。うまく使えば、ガス台グリルも大いに役に立つということだろう。

★日記を書いているときのBGM:マーティン・デニーの米RHINO盤CD『EXOTICA!』。細野さんファンは必聴だろう。