5月30日(火)
数日前だが、ウードというアラブの弦楽器の演奏家として日本でも有名だったハムザ・エルディーン氏が亡くなった。
この方、日本でもよくレコーディングしていたし、よく日本にもきて、長く滞在していた。1980年代は、たしか、じゃがたらのメンバーなどとも交流があって映画『ロビンソンの庭』のサントラにも参加していた。
この時期、私は民族音楽で有名なレコード会社にいて、ハムザ氏のことはときどき耳にしていたし、ロビンソンの庭のサントラを完全な形で出したいとあれこれ奔走もしていた。
ハムザさんの逝去を聞いて、自分を絡めて時代の移り変わりを再認識した気がした。合掌。
ウードというのはイスラームの楽器で、音色自体が誌的で哀愁がある。
日曜日にも菜食のイベントをやったし、自分でも肉の多食は健康上もよくないぞとは思うのだが、ウードのいい音を聴くと、ついマトンのカバブやラムチョップ、チキンの煮込みみたいなノンベジ食が食べたくなってしまう。
やはり日曜日、イベント会場でインド料理の仕込みをしていたら、持ち込みのipodからネーネーズの曲がダブになっていて聴こえてきた。カレーをつくりながらも、沖縄料理が食べたくなってしまった。
食欲と音楽というのは妙なところで連動するものである。
(日記を書いているときのBGM:たしかハムザさんと同郷のヌビア出身ながら、まるで違う派手なダンスグルーヴをふりまくオヤジ(この方も故人)、アリ・ハッサン・クバーンの『ウォーク・ライク・ア・ヌビアン』)