マサラ日記     previous«  »next

5月21日(日)
           

 阿佐ヶ谷で私主宰の料理教室。

 メインはベジタリアンのカレー2種。
 ひとつはラジマ、キドニー・ビーンズのスパイス煮込み。アメリカや中南米の料理にも出てくる豆だが、料理としての表情はかなり違う。トマトベースでシンプルなスパイス使いにして、再現しやすいレシピにしてみた。デリーやムンバイーの裏町にある庶民派食堂の「ラジマ・チャーワル」(ラジマとご飯の組み合わせの定食)を頭の中でイメージしながら、参加者の皆さんにレクチャーする。結果、ご飯にもチャパティやプーリといったパン類にもよく合う、いい感じの出来映えとなった。

 もうひとつは、アヴィヤル。南インド、ケララ州発祥の野菜のヨーグルト&ココナッツ煮込みカレーだ。他の料理教室で取り上げると賛否両論巻き起こるカレーの代表だか、この教室ではもっぱら好評のようだった。ヨーグルトの酸味とココナッツの甘味が心地よく、個人的には好きな料理だ。
 こちらは、ちょっと前にチェンナイに行ったときも、私の好きな「シュリ・バラージー・バーバン」という菜食レストランのミールスでアヴィヤルが出ておいしかったのをイメージしつつ指導。4つのテーブルに分かれての調理だったが、どこもいい感じに仕上がった。

 スープカレーのラッサム(詳しくは『カレーな薬膳』に書いてある)、これからダールを抜いたものはチャールと呼ばれたりする。今回はそれを私がデモ調理的につくる。いつもながらの出来。

『カレーな薬膳』に出ている黒ゴマのチャトニもご紹介。事前に予習してきた方が何人もいらっしゃって、こちらの方こそ頭が下がる。

 そして最後は、参加者全員でインド式のオムレツを焼いてみた。今回はシシトウを使ったが、ハードに辛い青唐辛子を1本刻んで入れれば、より本格的だ。よかったら、家でお試しいただきたい。

 終わって帰宅後、アサリの味噌汁に刺し身、ビール。どれもおいしかった。

 アヴィヤルのイメージ写真(以前私がつくったもの)。

(日記を書いているときのBGM:大好きなカルナティック音楽のボーカリスト、サンジェイ・スブラマニヤムのカセット。カンボジ・ラーガが気持ちよい)