マサラ日記     previous«  »next

5月22日(月)
           

 昼時、あまりに腹が減らないので、ごくふつうの喫茶店でアイスコーヒーを飲みつつ、高橋靖子さんの『表参道のヤッコさん』を読む。

 ドトールやスターバックスでもなく、ましてや凝ったコーヒー専門店でもなく、ごくありふれた喫茶店というのが、なぜかとても気に入った。何せ、店の中にピンク電話があって、それがたまに鳴ったりするし、スポーツ新聞を広げて仕事サボっていそうな勤め人の客もいる。たまにはこういうのもありだ。

 喫茶店といえば、「喫茶店系のカレーって嫌いでしょ」とよく突っ込まれたりするが、そんなことはない。最近はご無沙汰だが、以前はそれなりによく食べた。代表例は吉祥寺の「まめ蔵」か。

 純然たる喫茶店ではないが、たまに食べたくなるのが、新宿カフェ・ハイチのハイチ風ドライカレー。一年に一度ぐらい無性に食べたくなる。そして結局は食べない(ということは、それほど思い入れがない?)。
 渋谷のムルギーもそんな感じで、ときに物凄く食べたくなるが、結局食べない。3年ぐらい前に食べたのが最後か。

 夜はエジプト風のモロヘイヤスープ。それにルッコラ、トマト、キュウリのサラダ。そしてビール。
 オリーブオイルのきいたサラダを食べていたら、イスタンブールのロカンタを、そして続いては南インド、ポンディシェリーのフレンチ・クレオール・レストランを思い出した。どちらもオリーブオイルの使い方のうまい料理が多いのだ。

(日記を書いているときのBGM:AC/DCの『LET THERE BE ROCK』(1977年)。よい意味のワンパターンの美学。飲みすぎでウォッカのビンをつかんだまま駐車場で死んだといわれる先代ボーカル、ボン・スコットがパワー全開だったこの頃は特にいい)