マサラ日記     previous«  »next

5月4日(木)
           

 国民の休日。が、仕事。本日働いていたみなさん、お疲れ様でした。

 夕方、新宿の雑踏を歩く。当然ながらすごい人。
 映画「スクール・オブ・ロック」以来、AC/DCのCDが欲しいと思い(飲みすぎでウォッカのビンを握り締めたまま駐車場でぶっ倒れたまま死んだという先代ボーカル、ボン・スコット在籍時の名ライヴ盤はアナログで所有)、この日もHMVに行こうかと考えたのだが、人ごみを見てアッサリ断念。

 機内食ネタをもうひとつ。
 南インドのチェンナイからシンガポールへのフライト中、通路を隔てた隣に西洋人男性が座っていた。ルックス的にはピーター・フォンダ風(といっても若い人はご存じない? イージーライダーの主演)。なかなかインド好きくさい感じ。
 食事になると、私も彼も「インディアンのベジ」というメニューをオーダー。私は機内食の平べったいパン(5月1日の日記の写真、右下に写っているヤツ)をちぎって、ヨーグルトやカレー、ピックルなどをつけて食べた。メニューに「クルチャ」と書いてあったからだ(クルチャというのは、通常「丸いナーン」を指す)。つまり、これはインドのパンだという認識の下、口にしたわけだ。

 ところが横の西洋人男性は違った。私が横目でチラチラ見ていると、ナイフを使って器用にクルチャに横向きのスリットを入れ、やはりそこにナイフを使って、律儀に付属のバターを塗り込んでいく。要するにマフィンを食べるような要領だ。で、彼は、そのクルチャをさらにカレーやピックルとはあまり合わせず、いっしょに付いてきた6Pチーズの形をしたクリーム・チーズや赤ワインといっしょに食べ進んでいった。

 これは自分とはとりわけ違うなあと思ったのは、ナイフでクルチャにスリットを入れたこと、さらにはチーズやワインと食べていったことか。
 私だって、ひまつぶし的にクルチャにクリーム・チーズをつけたが、あくまでナーンやチャパティのようにちぎってからだった。

 かつて、西洋人が薄いナーンをさらにふたつに開いて、そこにカレーをはさんで、サンドウィッチのようにして食べたのを見たこともある。
 パン文化の本家は食べ方が違うなあとは思ったが、まねする気は起きなかった。

(日記を書いているときのBGM:ナイスなグルーヴのコンピ『ASIAN MASSIVE』。ブライアン・ジョーンズが生きていたら、けっこうこんな音を出していたのかも)