マサラ日記     previous«  »next

5月3日(水)
           

 淡々と仕事をこなした帰り、吉祥寺のラオックスに、修理に出したデジカメの引き取りに行く。部品の交換だったが、無料。

 今回のマドラス取材では手許にあった古いタイプの別のデジカメを持っていったが、戻ってきたこちらのカメラの方が映りがいいし、使い勝手も良好だ。

 アナログなフィルムカメラの暖かみある写真も好きだが、ことインドなどの旅先で料理を撮る場合に限っていえば、デジカメの方が手軽にうまく撮れて重宝する。

 実は1990年代のある時期、インドでカメラを取り出すのがイヤで、まるで手ぶらのまま旅をして食べまくっていたことがある。カメラを取り出すごとに地元の人の視線を浴びるのに嫌気がさしていたためだ。かなりめずらしかったり、メチャクチャおいしい料理の数々に遭遇したが、それらは私の脳裏にのみプリントされている。
 そうした記憶はたぶんずいぶんと美化されているのだろうなと自分でも思うが、まあ、それもよしであるし、だいたいそんなことで悔やんでもはじまらない。

 今回の取材旅行、古いタイプのデジカメで撮った写真を今日も1枚ご紹介しよう。


 これはインドの炊き込みごはんであるビリヤニ。ふつうはチキンかマトンを具にして炊くが、これはヘルシーな野菜のビリヤニだ。右上はライタ。左はチャトニ、中央は生野菜のつけあわせである。
 で、撮ったのはインドではなく、シンガポールのチャンギ空港。行きのトランジットの際、空港内フードコートにある菜食南インド料理店で出されたものだ。かなりイケる味で旅のスタートとしては上々の気分だった。

 昨日の日記でインドのペプシのCMで目の細い日本人が登場するのを書いたが、さる方のご指摘から、大人気俳優であるアーミル・カーンであることが判明した。
 同じく人気のあるシャー・ルク・カーンや超スーパースター、アミターブ・バッチャンもいろいろなCMに出ているし、インドCM界はホント大盛況である。


(日記を書いているときのBGM:往年の名ハード・ブギ・バンド、フォガットFOGHAT〜ホントはフォグハットが正しそうだ〜の1975年の作品「FOOL FOR THE CITY」。いいバンドだったが、全然日本では人気がなかったと思う。大貫憲章さんのおすすめだったのはさすが)