マサラ日記     previous«  »next

4月14日(金)
           

 終日、東京ビッグサイト。
 惣菜・デリ・中食等の総合食品展示会で業務。昔から存じ上げている方、最近知り合った人など、いろいろなメンツとバッタリ出会う。

 会場全体の展示内容といえば、特筆すべきものが少ない感じ。ヘタなパクリが多いように思われる。

 音楽でもアートでも料理でも、何だってパクリは重要だ。ビートルズだって、ストーンズだって、ツェッペリンだってパクッている。
 要はパクリ方のセンス、処理の仕方が問題なわけで、カッコいいパクリをやれば「何々、誰々の影響を受けているが、あれはあれで良質な作品だ」といった高評価になるし、ミエミエ、ダサダサにパクれば「何だよ、パクリじゃん」と一笑に付されるわけだ。

 とにかく、底の浅いパクリほど、みっともないものはない。今後とも気をつけよう。

 夜、ひさしぶりにアンチョビのパスタをつくる。おいしかった。
 アンチョビというのも偉大な食材のひとつだ。私にとっては、イタリア料理云々というよりは「西洋版ナムプラー」という位置づけである。

 最近つくらないが、以前は「アンチョビ・ライス」なるものを仕込んだりしていた。
 レシピはかんたんで、といだ米の上に軽く汁切りしたアンチョビをのせ、そのまま炊く。できたらサックリと混ぜ、パセリのみじん切り、香菜のみじん切り、大葉やみょうがの千切り、ゴマ、粗挽きのブラック・ペパー、レモン汁など、お好きなものをミックスすればできあがり。米はインディカ米を使うと、よりおいしい。お試しあれ。
 
(日記を書いているときのBGM:ゆらゆら帝国の『ミーのカー』。20年以上前、こういう音楽性のバンドはそこらじゅうにゴロゴロいたが、今はかえって新鮮だ)