マサラ日記     previous«  »next

4月13日(木)
           

 昼、新宿のタイ料理屋でパッタイ(タイの焼きビーフン)を食べる。

 よく見ると、ほかのお客様にもパッタイを食べている人がいるが、ちょっと気になるのが箸、そしてフォークとスプーンの使い方。
 本日も、若い女性で、スプーンを添えながらフォークでグルグルとパッタイを巻きながら口に運ぶ人がいる。要するに、パスタを食べるとき、フォークに加えてスプーンを添えるあの食べ方だ。

 こういうことは本人の勝手といえばそれだけなのだが、どうも見ていて気持ちがよくない。理由はかんたんで、パッタイはパスタではないからだ。

 ちなみにスプーンを添えてつつフォークで巻き取るパスタの食べ方は、イタリアでも子供などがやる食作法で、おとなには勧められないみたいなことを本で読んだが、真相はいかに。個人的には、パッタイ同様、この食べ方に抵抗感がある。

 夜、テレビのラーメン番組を見ていたら、さる男性芸能人がラーメンをレンゲに乗せてから、口に運ぶ光景が映し出された。
 その場にいた「ラーメンの鬼」佐野実氏が「ラーメンが冷めるし、そんな食べ方はすべきでない」とたしなめていたが、同感。
 麺と汁の絡みも丼からダイレクトの方が段違いによくわかるし、スープと麺の温度も丼でいい感じになるよう、調理人は計算しているはず。よりおいしくラーメン類を食べるならば、レンゲ乗せはNGだろう。

 ナーンを左手で食べている日本人にもギョッとなるが、パッタイのパスタ食いも同様のノリか。
 
(日記を書いているときのBGM:YEN TOWN BANDの『MONTAGE』。ヒップでフラワーな音創りが好きだ。チャラのボーカルもよし)