4月6日(木)
3月は卒業式、そして今は入学式、入社式シーズン真っ盛りである。
私自身、卒業式や入学式にはあまりいい思い出がないし、入社式に至ってはそうした機会に遭遇すらしていない。
たとえば、高校の卒業式は受験だったかで出ていない(古いことで忘れたな。受験に失敗したことはよく覚えている)。
一浪後の大学の入学式では、多くの新入生の妙な着飾り方と親離れ子離れしていないムードに嫌悪に近い違和感を覚えた。
留年後の大学卒業式は、ちょうどバンドと事務所を辞めた直後で、先のメドがまったく立っていなかった。
会場には行かず、会場を見下ろせる小高い場所にある穴八幡神社というところからビールを飲みつつ、これからの人生についてボーッと考えたりしていた。
気分は、この年はやった大沢誉志幸の「そして僕は途方に暮れる」みたいな感じだったか。
そもそも、この手の式典やセレモニーには、わざとらしさやエゴや自己満足が会場内にグルグル渦巻いているようで、どうも性に合わない。祝福とか喜びを感じないのだから、我ながらひねくれモノである。
一方、四季折々の歳時記的、地域的セレモニーやお祭りは大歓迎だ。
4月はインドもお祭りが多い。
たとえば南インド、アーンドラ州などのウガディUGADI。「ウガディ・パチャディ」という、人生を象徴する5つの味をミックスしたスペシャルな和えものをいただき、その後、タマリンド・ライスやワダ(どちらも拙著に説明、あるいはレシピあり)といったメニューを楽しむ。
今回、杉並の料理教室で披露する「バジ」という揚げものにも、お供物的な要素がある。お楽しみいただければうれしいものだ。
(日記を書いているときのBGM:レッド・ホット・チリ・ペッパーズの『BY THE WAY』。バリエーションのある音はもちろん、ジャケットがジュリアン・シュナーベルというのもいい)