3月28日(火)
きのうだったか、アメリカの健康雑誌が「世界の五大健康食品」として、韓国のキムチ、日本の大豆、スペインのオリーブ・オイル、ギリシャのヨーグルト、インドのレンズマメを選んだ、というニュースが配信されていた。
インドのレンズマメというのが、ほかのに比べてビミョー。
だいたい、インドのレンズマメって何?という感じだ。
マスル・ダールというのがレンズマメに似た種類として挙げられるが、アメリカでいうレンズマメとは微妙に異なる。アメリカ的なレンズマメはインドにはないということになる。
しかもマスル・ダール自体、南インドでは人気がないし、インド全体を見回しても地味な印象は否めない。マスル・ダールによる代表的メニューが、ふつうの煮込みカレー以外ないからだろう。どうも存在感に欠ける感じだ。
オリーブ・オイルがスペインといわれて、イタリア人はいい顔しないだろうし、中国人も黙っていないだろう。
妙なニュースだと思った。
夜、ひさびさに自分でインド料理をつくる。
左は、「マサラ・ドーサ」の中味にもなる、ポテトのマサラ。本日は冷凍グリンピースも入れてみた。右はムング・ダールのカレー。緑豆の皮むきの煮込みカレーである。マスル・ダールよりこのムング・ダールの方が、私は好きだ。そして上の赤っぽいのは「アーンドラ風ジンジャー・ピックル」というマニアックな一品。
砂糖とタマリンド、スパイス類とジンジャーが渾然一体となって、アーンドラ独特のテイストをつくり上げている。残念ながら、日本では入手不可、これも現地で買ってきたものだ。
(日記を書いているときのBGM:イギー&ストゥージズの6枚組超強力CD『ヘヴィ・リキッド』から、1973年のニューヨーク録音。緩急自在の音だ)