マサラ日記     previous«  »next

3月26日(日)
           

 昼前に行きつけの美容院に行って髪の毛を切ってから、渋谷のアップリンク・ファクトリーで行われる、よろずエキゾ風物ライター、サラーム海上さんの「エキゾ夢紀行」を見に行く。

 サラームさんが現地で自ら撮ったインドやモロッコ、トルコなどのディープな音楽映像をご自身の解説とともに約2時間、堪能。

 ラジャスタンのメチャウマ子供シンガーや名演奏家たち、ノリと哀愁を両方備えたイスタンブールのストリート・ミュージシャン(私自身がイスタンブールを訪れたときのことを思い出した)、フランス人ゲイのインド歌謡シンガー「パスカル・オブ・ボリウッド」、正月のゴア・トランス風景など、おもしろく貴重な音と映像が満載だったが、とりわけ、私にはグナワの第一人者、ハッサン・ハクムーン宅中庭でのオールナイト大興奮大会の映像が最も印象に残った。
 
 サラームさんは音楽に関する見識はもちろん、人柄もバツグンな方。ありがちな書斎派ではなく現地にどっぷりに浸かったフィールドワーク中心というのが、私の料理探求にも通ずるところがあって、信頼感もたっぷりで頼もしい。もうすぐ出るというインド音楽本も楽しみだ。

 その後、会場横のカフェ・レストランでサラームさんプロデュースの限定メニュー「ハモン・サラーム」をギネスとともに味わう。

 生ハムを含めた全体の内容はもちろん、カフェにあるまじき太っ腹なボリュームもうれしかった。ギネスにもピッタリでナイスな出来映え。

(日記を書いているときのBGM:サラームさん監修のコンピレーションCD『ヤッラー・ヤッラー』。締めのデヴィッド・シルヴィアンが深くしみる)