3月3日(金)
午前中から、東京ビッグサイトで開催されている「スーパーマーケット・トレード・ショー」に出かける。
例年より込んでいる感じ。とにかく知っている方のいるブース、見知らぬブースをあれこれ見て回り、ときにあいさつをし、ときにカタログを入手し、ときに試食をした。
こういうとき個人的にイヤなのは試食である。
事情を知らない方は「いいですね。たくさんいろいろなものが食べられて」というし、中には、実際かなりの空腹でやってきてはガンガン試食し、食事を一回抜かそうというおかしなノリの人々も来場する。
たくさん食べられて満足なのは、自分が本当に食べたいものである。こういうエキジビションでは、たいてい義務感と仕事に対する責務だけで試食しているにすぎない。きわめて受動的で感動の少ない食なのである。
本日もイカの塩辛を食べた後に無添加雑穀パンを差し出されたり、どら焼きを口にした直後、すかさず生ハムをつまむハメになった。最後の方は人間ディスポーザーになった気分。
そんなわけで、さんざん試食して満腹して昼を抜いたかといえば、そんなことはなく、ちゃっかりタイの汁麺「バーミーナム」とフライドライス、生春巻き、デザートのセットを遅い昼食にした。我ながら食い意地が張りすぎていると反省。私の場合、「甘いもの」ならぬ「うまいもの」は別腹なのである。
(日記を書いているときのBGM:敬愛する細野晴臣さんの「はらいそ」。もちろん音もいいが、ゴアやマハバリプラム、プリーあたりをほうふつさせるジャケットもグーって死語か)