マサラ日記     previous«  »next

3月2日(木)
           

 新宿御苑近くのパキスタン系インド料理店のランチ・バッフェにトライ。


 カレーは4種類。
 一番奥は野菜のカレー。ジャガイモ、ピー、インゲン、ちょっとだけカリフラワーらしきものもあり。田舎くさい味だ(これは、決してわるい意味ではない)。
 右は冷凍のシーフードミックスを使ったカレー。これはやめた方がいいと思う。あまりありがたくない具材だ。味つけはトマトと生クリームか。
 下は「チキン・チリ」。この店の看板カレーらしい。
 そして左はチャナ・ダール。かなり粒をしっかり残して仕上げてあるのは、いかにもインドやパキスタンのムスリム風。

 味自体はチキン・チリが一番の好み。その名の通り、かなりチリをきかせてある。唐辛子の風味とチキンのダシが合体して、なかなかオツな味わいだ。
 味はいいのだが問題は色。食紅を使って赤くしているのはいただけない。
 こういう手法は、インドの一部調理人の間では、すでに10年以上前から不健康で時代遅れなものとされてきた。使うのならば、せいぜいパプリカのパウダーあたりでお願いしたい。


 こちらはナーンと手羽先のタンドゥール焼き。まかないじゃないのだから、手羽の先っちょは切りはずしてから焼くべきだ(本来、インド料理店ではタンドゥーリ・チキン用に丸鶏を仕入れた場合、手羽先は廃棄する。つまりはもともと手羽先を使ったメニューはまかない的なのである)。ついでにいえば手羽先には切れ込みを入れて、マサラのしみこみをよくした方がさらにおいしい。

 大味というか、細かいところに気を配っていない店だな、というのが全体的な印象。先日の御徒町の南インド〜スリランカ料理店の方が好きだ。

 このところよく考えるのだが、最近の日本人って幼稚なヤツが多いと思う。特に永田という議員はそう。あんなメールを公衆の面前に出したら、突っ込みを喰らうのは明白だろうに。何でもっと先を読まなかったのか、不思議でたまらない。稚拙な脳みそである。

 夜、ブラック・ペパーをきかせたカルボナーラのパスタをつくる。イタリア料理にはインドにも似たスパイスやハーブの小粋な使い方があって、そういう点では好きだ。ただ、インド料理店同様、店で食べると、ときにバカ高い気がするのが難点(先日「アロハ・ナマステ・ナイト」後、関係者で雑談的反省会をしていたら、そんな話題になった。専門店のピッツァやパスタ、高すぎません?)。

(日記を書いているときのBGM:『タブラ・ビート・サイエンス』。ときに最悪なセンスを発揮するビル・ラズウェルだが、これはナイスなプロデュース)