マサラ日記     previous«  »next

2月7日(火)
           

 昨夜、東京は雪。白くなった朝の路上が恨めしい。もうホント勘弁して欲しい、雪は(といいたいのは、たとえば新潟県津南町の方だろうが)。

 相変わらず、名曲「シャリマール」をはじめとしたクレイジー・ケン・バンドのライブCD『青山246深夜族の夜』を聴いている。
 基本的に、70年代のソウルやファンクといった黒人音楽、正統なロック、それにGS、昭和歌謡などをゴッタ煮にしているのが私の趣味とピタリ合うので、聞き飽きない。

 このCDの解説を読んでいて、懐かしいことばを発見。それは「ニュートラ」だ。

 ニュートラにハマトラ。どちらも25年以上前の女性ファッションと一部ライフ・スタイルを表す語で、当時、私がもっとも苦手としていた女性たちのタイプでもある(むこうもこっちを苦手としていたに違いない)。
 当時は、創刊間もない「JJ」とか「CAN CAM」などが典型的なニュートラあるいはハマトラのファッション誌だった。

 一方、当時、私の知り合いの女性といえば、黒い服を着ている「カラス族」(死語)とか、ちょっと後で出てきたハウスマヌカン系(これも死語だろう)が多かった。今からすると考えにくいが、当時の「アンアン」はけっこうソレ系の服をフィーチュアしていた。

 ニュートラ、ハマトラの語源はよくわからない。ニュー・トラディショナル、ヨコハマ・トラディショナルのことなのだろうが、どこがトラッドなのか、今も当時もよくわからない。横浜の元町あたりにはハマトラ・ギャル御用達の店が多くあったようだが。

 今、ああいう格好の人が東京にいたら、私のみならず、皆、絶対に目が釘付けになるだろう。インパクトありそうだ。

(日記を書いているときのBGM:やはり「シャリマール」ほか。野坂昭如の「終末のタンゴ」もなかなかスゴい)