マサラ日記     previous«  »next

1月28日(土)
           

 今や個人的に年の初めの恒例となりつつある、「香川のお雑煮を食べる宴(仮称)」が以前フジテレビのあった新宿区河田町界隈のゴージャスな御宅で開催。

 香川のお雑煮は味噌仕立てであんこの入った丸餅を使う。東京の雑煮しか知らない私には最初エーッという感じだったが、実にこれがおいしいのである。ここ15年ぐらい雑煮やおせちを食べない私だが、この宴で香川のお雑煮をいただくのが1月の定例行事となっている。

 メインのお雑煮は宴の後半に出るのだが、それまでは参加者持ち寄りの料理で楽しむ。今年の目玉のひとつは三陸の生牡蠣。これがまたバツグンにうまくて、レモンをキュッと搾っては、ひとり8ヶぐらいいただいた。こんな贅沢、今までなかった。フランス人になった気分?


 私は、マンゴーパウダー、カスリ・メティなどを使ったチャナ・マサラを持参の上、ジャガイモ、小ナス、ブロッコリーのバジ(インドのフリッター風揚げ物)をその場で揚げた。インドであまり見かけないブロッコリーのバジもなかなかおいしい。本当は南インドのタマネギかき揚げ、オニオン・パコラもつくるつもりだったが、食べるのに夢中で結局割愛。


 テーブルの上には、生牡蠣、数の子などともにバジ、グリーン・チャトニ(香菜、ミント、青唐辛子、ショウガ、ニンニク、塩、レモンだけの超現地式本格バージョン)、南インドのトマト・チャトニなどが同居する不思議な豪華さ。ほかにも、料理自慢のみなさんが持ってきたおいしいものがすさまじい勢いで所狭しと並んだ。

 毎年、食べもの以外にもいろいろな発見のある宴だが、今年、個人的によかったのがクレイジー・ケン・バンドの曲に「シャリマール」というのがあるのを知ったこと。パキスタンの中古車屋を歌ったものだが、いい曲だ。即、この曲の入ったCDを買おうと思った次第である。

 すべてのメニューがおいしく話も弾み、結局終電の時間までウダウダ。かたづけもせず、すいませんでした。また来年、よろしくお願いします。

(日記を書いているときのBGM:ファット・ボーイ・スリム『YOU'VE COME A LONG WAY, BABY』)