1月9日(月)
成人の日。
その昔、自分の成人の日、私は一日中、その日中古盤屋で買ったバディ・ガイやマディ・ウォーターズらブルースマンのレコードを下宿部屋で聴きつつギターを弾いてビールを飲んでいた。それだけ。もちろん式典には出なかった。今も、うれしそうに仲間同士で群れて行政主催の式典に出る成人を見ると、違和感を覚える。
今年で結婚して21年、子どもがいたら成人式かもしれない年になった。年は経っても、自分が20才だった頃のバイタリティやトンガッた感性は失いたくないものである。
昼間は仕事。
夜、今年初めてカイロプラクティックに行く。体のゆがみとともに心のゆがみも取れる感じで心地よい。
その後、夕食にマスル・ダールのカレー(マスルはいわゆるレンズマメを小形にしたダール)をスピーディに、しかも極力ていねいにつくる。
そして、もうひとつ。試作的に叩きゴボウのサブジをつくってみた。
ゴボウのスパイス料理を仕込むのは生まれて初めてである。
当然ゴボウはインドで食べない(東北部のナガランドやシッキム、アッサムなどで食べるという説があるらしい)。一方、日本のインド料理店やネパール料理店でゴボウを使ったカレーを出されたことが何度かある。いずれも汁気のあるグレービータイプのカレーだったが、けっこうおいしかった。そこで、あまのじゃくの私としては炒めものであるサブジにあえてトライしてみた次第。
やはりけっこうおいしいが、どこか芸のない気がした。でも一回つくれば大丈夫、次回はレシピを変えて、もっとぜんぜんおいしくできる自信ありだ。ズバリ、炒めものならば、南インドのポリヤルに仕立てた方がおいしいだろうと思う。またはタマリンドとココナッツをきかせた、やはり南インド風の煮込み、これもイケるはず。
ちなみにこのサブジのレシピは以下の通り。
@ゴボウ1本をゆでる。
A叩きゴボウの要領で叩いてから、長さ1センチ以下の長さにカットする。
B中華鍋にオイルを入れて中火にし、タカノツメ2本、クミン・シード小さじ1/2を入れる。
Cクミンがチリチリとオイルの中で踊りだしたら、カットしたゴボウを投入。
Dサッとオイルを絡めたら、弱火にしてターメリック小さじ1/4、カイエン・ペパー小さじ1/2、コリアンダー・パウダー小さじ1/2、塩少々で調味。
Eゴボウを突きくずすようにして、しばらく弱火で炒めればできあがり。
一部西洋人には「ドロ、あるいは木の根の味がする」ともいわれるようだが、日本人にはおいしく、しかも体にいい野菜だ。よかったらお試しを。
(日記を書いているときのBGM:レッド・ツェッペリン『W』)