1月8日(日)
5日(木)の日記に、京王線笹塚にあったタンメンのうまいラーメン屋代一元のことを書いたら、さっそく昔からの親しい友人が気を利かせてウェブによる情報をくれた。ちゃんと今も営業しているようだ。写真もあって懐かしい。
土曜日の夜、TBSの「世界ふしぎ発見」を何気なく観はじめたら(いつもは観るとしたら「アド街ック天国」)、「南インド特集」だった。
といっても、マイソールからハンピ、最後はゴアということで、カルナータカ州(IT産業で有名なバンガロールがある州だ)と厳密には南インドではないゴアだけの特集だった。タミル・ナドゥ州とケララ州、それにハイデラバードを中心としたアーンドラ・プラディシュもきっちりフォローして欲しかった。
あまり私には発見のない内容だったが、ジャイナ教徒の家庭料理(たしか、ダール、チャナ、オクラなどの料理)が一瞬出てきたのがよかった。殺生の面からも、タマネギ、ショウガ、ニンニクは使わないはずで、たぶん地下茎であるターメリックもなしだと思うが、なかなかおいしそうな料理に見えた。
昼に、チャナ・ダール団子のカレーをつくる。
南インド、タミル・ナドゥ州マドラス(チェンナイ)に住むアーンドラ・プラディシュ出身の家庭の方に教わった。しかも、タミル起源の料理らしいのでややこしい。
ダールを水につけたものをミキサーにかけ、タマネギのみじん切りや香菜などを混ぜてお団子をつくる。それをトマト、タマリンド、ココナッツのきいたグレービー(コザンブといわれるカレーの一種)でサッと煮込む。
野菜系の団子カレーだと、北インドに「マライ・コフタ」というカレーがあって、日本のレストランでも出すところがあるので、ご存知の方もいらっしゃるだろう。あれはジャガイモ、ニンジンなどとパニール(インドのカッテージ・チーズ)を混ぜた団子で、これとは違うものだ。
しかもマライ・コフタは揚げてからカレーに入れるのだが、これは揚げたりゆでたりせず、そのまま煮込む。こっちの方がシンプルなレシピになるが、うまくつくるのはなかなか難しいカレーでもある(団子とグレービーのバランス、それにグレービーの濃度が難しい)。
実際にごはんにかけるとこんな感じ。右上の白いのは、トマトとタマネギのライタ(野菜とヨーグルトのサラダ仕立て。といってもごはんに混ぜて食べることが多い)、左上の黒っぽいのは香菜のチャトニというやつだ。
結局、昼も夜もこのカレーライスを食べたが、おいしいので飽きなかった。インド料理バンザイである。
(日記を書いているときのBGM:山根麻以さんの『やさしいきもち』)