1月7日(土)
早起きして原稿を書き、午後はインドの方が多く住む西葛西のインド料理店へ。
などと思ったが、東京は激寒。最高気温が6度だという。大いにメゲて、家から出る気が起きず、終日室内で地味にすごす。
衛星放送の世界の天気予報を見たら、デリーはここ1週間、最高気温は20度前後、最低気温は5度程度だという。
インドに行ったことのない方だと、むこうは常夏状態だと思っているケースが多いだろう。
ところが実際はこの通り、特にデリーの冬の朝、旅行者はホテルにストーブがないと厳しいときもある。で、朝に合わせて防寒バッチリの格好をしていると、昼間、暑くてたまらない。冬のデリーは寒くて、あったかい。ややこしいのだ。
夜、あまり寒いということにかこつけて、さる方からいただいた新潟の希少な銘酒、久保田の萬寿をちょいと一杯やる。
いい日本酒にもいろいろな持ち味があるが、いずれも、水のようにスッとのどを駆け下りていくのが共通した特徴だ。この久保田の萬寿も、まさにそんな感じ。うまい。いくらでも飲めそうなさわやかさに感動する。
知り合いのインド人で(元都内有名インド料理店のマネージャーで、今はインド料理店経営)、シーク・カバーブやタンドゥーリ・チキンなどといっしょに日本酒を飲むのが好きな人がいる。私もやったことがあるが、考えるよりは、はるかによくなじむ。焼き鳥に日本酒の感覚と似たところか。
とはいえ、うまい日本酒といちばん相性がいいのは刺し身だろうと思う。ワインだとシーフードのクセが口に広がるところ、いい日本酒だとそうならない。刺し身と日本酒、最高のパートナーだ。
新年、しょっぱなからいいものをいただいた。いい年になりそうだ。