12月29日(木)
本日こそ年賀状をと考えたが、仕事や疲労で断念。意志薄弱だ。
夜、今年最後の営業である「ラヒ パンジャービー・キッチン」へ(03-3331-7860)。
シーク・カバーブ、大根の細切りを入れたムーリーワラー・ナーン 、マトンのキーマ・カレーなどをいただく。
シーク・カバーブはマトンの固まりをシェフ自らが包丁で叩いて挽き肉にしたものをタンドゥールで焼く。手間がかかる分、肉の歯応えとジューシーさが増しておいしい。コリアンダーの粒があしらわれているのも、いかもパンジャーブ的。
大根の千切りの入るムーリーワラー・ナーンというのはめずらしいと思った。全粒粉の薄焼きパン、パラタに大根の千切りを詰めて焼くムーリー・パラタはデリーなどの朝食にライタとともに供されおいしいが、ナーンに詰めたのは初めていただいた。アジョワンの風味が食欲をそそる。この時期、おでんなどで大根になじみの深い日本人にはうれしいメニューだ。
締めはマトンのキーマ・カレー。これも日本で出す店は少ないだろう。
強烈すぎないスパイス感とマトンの風味がマッチした、いかにも家庭料理的な温かい風味のキーマだ。こういうのがいただけるのもまたうれしい。1枚追加したナーンで器の隅まできれいにたいらげる。
今年もいろいろおいしいものをいただいたが、印象に残るお店のひとつである。家から歩いて3分ということもあり、来年もしばしばお世話になりそうだ。
(日記を書いているときのBGM:またもイギー・ポップ率いるストゥージズのセカンドアルバム『ファン・ハウス』(1970年)の2枚組スペシャルCD。アナログでしか聴いてこなかった正規盤の音圧に圧倒されるが、2枚目の未発表テイク集もノル)