マサラ日記     previous«  »next

12月27日(火)

 年賀状をまだ書いていない。毎日少しずつ書くとか、とりあえず印刷して加筆するとかいろいろやり方はあるのだろうが、年賀状はノリで書く、あるいはノリがないと書けない自分としては、どうもそうしたチャンスがつかめないでいる。今日、明日、明後日、明々後日と予定があるので、大晦日に年賀状書きとなる公算大だ。

 11月頃は「年末年始インドへ」と考えていたのだが、やっぱり無理なことが判明し、国内で正月を迎える。といっても、おせちや雑煮は当然自分でつくらない。おそらく、ふつうの日常だろう。ここ15年ほど、正月料理は口にしていないが、別段寂しくない。こういう日本人もいるということだ。

 そういえば26日(月)はスマトラ沖大地震から丸1年。南インドに行っているカミさんの話だと、海辺の有名な観光スポット、マハバリプラムなどでは、TSUNAMI以来、いろいろな意味で街の様子が変わったらしい。

 夜、新宿から西荻窪に向けて中央線に乗っていたときのこと。
 中野に到着したとたん、私の背中側に立っていた中年男性が立ちくらみなのか、突然倒れた。周囲に立っていた乗客はワッと驚いて、さっとそこから退く人がほとんど。至近にいた私ともうひとりでその男性に声をかけ、幸い停車中だったので、すぐに駅員さんにきていただいた。

 気になったのは、ワッと驚いた後、知らん顔をする人々が意外なまでに多かったことだ。昔、知り合いのインド人シェフから「日本人は冷たい。新宿駅でおばあさんがころんでも誰も助けないのを見た。インドでは考えられない」といわれたことがあるが、今日のことでもどうにも反論しがたい感じがする。

 いい人もいればオカシなヤツらもいるのはどの社会でも同じだと思いたいが、今の東京、ちょっとオカシなヤツらが多すぎるような気がする。気ぜわしい年末だが、いつも人に優しい自分でありたいものだ。

(日記を書いているときのBGM:スライとファミリーストーンのベストCD。スライもまた天才だ)