マサラ日記     previous«  »next

12月25日(日)

 朝から、サンバル・ライス(南インドを代表する豆と野菜のカレー、サンバルとごはんをミックスして煮立てたリゾット風メニュー)を食べて、快調に1日をスタート。
 サンバルには食物繊維たっぷりの挽き割り豆、ビタミンCもたっぷりで便秘にもいいタマリンドなどが使われる。いわゆるデトックス・メニューとしてバツグンの効果があるわけだ。

 昨夜、タイのスペシャリストの方と食事をしたが、言語の類似性をはじめとして、インドとタイに関するさまざまな面でのおもしろい話を聞かせていただいた。これまで考えていたインドとタイの食に関する類似性についてもちょっとしたヒントがあり、なるほどと思った次第。何にせよ、ひとつの分野を深く極めている人との会話はためになることを痛感した。

 そんなことを考えつつ、昼は卵とネギだけのシンプルなチャーハン。ただし、ゴマ、リキンキのラー油など入れて、食感や味つけには一工夫。
 チャーハンはインドでいうところのフライドライス。タイにはカオパットというチャーハンがある。これらの関連性に思いを馳せながら、日本人である自分でつくった中国風のチャーハンを食べる。世界はつながっているわけだ。

 風邪気味のせいか、昼食の後、猛烈な眠気とだるさ。4時すぎになってとうとう「30分だけ横になろう」と寝て起きたら6時半だった。

 8時すぎに、またも昨日行った「ラヒ パンジャービー・キッチン」を再訪。
 
 これはスターターの「ブナ・チャナ」。黒いヒヨコ豆の炒めもの。ホクホクとした豆の食感とスパイスの絡みがいい。コリアンダー・シードやカスリ・メティの入ったジャガイモ炒めをはさんで焼いた「ピティワーレー・ナーン」といっしょにいただく。
 こちらは皮つきのウラド・ダールのカレー。コッテリしているように見えるかもしれないが、実際はあっさりと軽い。スパイスの利かせ方や全体のムードが、いかにもパンジャーブのイスラーム的でいい。ナーンとの相性もバッチリだ。おいしいダール・カレーを置いているインド亜大陸料理店は日本には少ない。こういうのは貴重であろう。
 
 おかげさまで、昼食後の具合のわるさもスッキリ。今年最後の1週間をいい気分で迎えそうな気がした。

(日記を書いているときのBGM:サラーム海上氏のコンピCD『シャンティ・シャンティ』。シットリとしてアンビエントな音が揃った好盤)